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香川:「ドルトムントしか考えていなかった」

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インタビューで心境を語る

 この夏、マンチェスター・ユナイテッドからドルトムントに復帰したMF香川真司が、ドイツ『シュポルトビルト』のインタビューで心境を語った。

 復帰初戦となった13日のフライブルク戦で、先制点に絡むと、自ら復帰を祝うチーム2点目を決め、3-1の勝利に貢献した香川。インタビューで同選手は、ドルトムント以外の選択肢を考えていなかったと話している。

 ドルトムントに戻ったことは、「家に帰ったような気持ちか」と聞かれた、香川はこのように答えた。

「家に帰るという表現については正しいか分かりませんが、僕の決断は明確でした。ドルトムントに戻ること以外は考えませんでした。このクラブとともに再び成功をつかみたいという想いが強かったので。ほかのクラブではなく、ここでということです」

 香川はユナイテッドでの状況を振り返りつつ、ドルトムント復帰の喜びを表している。

「イングランドでは苦しい時期を過ごしましたが、ドルトムントの人々は僕のことを応援し続け、SNSなどでも元気づけてくれました。ここではファンや以前から知る同僚、新しいチームメートたち、もちろんスタッフにも、最初から快く迎えてもらいました」

「みんなが知っているとおり、特にユナイテッドでの2年目は難しかったです。監督は僕のことをそれほど頼りにしていなかったようで、チームもあまり調子が良くなかったので。ですから、なおさらここに戻れたことを喜んでいます」

 香川の「解放」を求めるドルトムントファンの「フリー・シンジ」キャンペーンを知っていたかという質問に、本人はこう答えている。

「もちろん! クラブを離れたにも関わらず、ドルトムントのファンが応援してくれたことには、本当に感動しました。ほかのクラブでこういうことがあり得るのか分かりませんが、ここは特別だと思います」

 ユルゲン・クロップ監督との関係にも触れている。

「僕のサッカーを一番良く知っており、それを一番うまく活かせる監督だと感じています。監督に対して、とても大きな恩を感じていますよ。それに、監督が考えるサッカーは僕に合っていると思います。スタイルも気に入っていますので」

 香川の復帰が決まってから、ドルトムントはMFマルコ・ロイスが代表の試合で負傷した。多くのケガ人を抱えているチーム事情について、香川はこのように述べている。

「マルコが離脱したのは残念です。ほかにも何人か欠いていますね。簡単な状況ではありませんが、ドルトムントは以前から団結力が強く、そこから力を引き出すことができるチームだと思います。全員が復帰し、全員のクオリティーがそろう日を心待ちにしています」

 ここ2年タイトルを手にしていないドルトムントだが、香川は優勝を狙える力があると信じている。

「もちろん、勝利を目指したいと思います。それが僕の性格なので。ここには、タイトルを狙える選手と監督がいます。ただし、ユナイテッドでもそうでしたが、必ずしもすべてが機能するわけではありません。多くの条件が満たされなければいけないですからね。でも、ここでタイトルを獲ることは可能だと確信しています」

 2012年以降、連覇を達成しているバイエルンにも言及している。

「個の力がずば抜けたプレーヤーがたくさんいる、ものすごいチームであることは言うまでもないです。彼らは強豪ですが、僕たちはほかのチームとともに、自信を持ちながらバイエルンに立ち向かって、勝つことを目指さなければいけません。そのためにすべてを尽くすべきですね」

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