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[コマスポ]駒澤大、東京国際大戦プレビュー

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 第88回関東大学サッカーリーグ戦1部第14節は20日、千葉県総合スポーツセンター東総運動場で駒澤大が東国大と対戦する。前節の早大戦では、立ち上がり早々に先制を許すなど、2失点を献上したが、粘りのプレーで同点に。後半はペースを掴み、一気に攻め込んだ。ゴール前での見せ場を多く作る一方で、勝ち越し弾は生まれず、結果は2-2のドロー。白星は得られなかったが、次節へと大きく弾みをつける「布石」の試合となった。

 駒大の真価が発揮された試合だった。試合後、「1人1人が頑張れば、それなりに上位校
相手でも戦えることがわかった。」と主将・平尾優頼(4年=市立船橋高)が語るよう、前節は1人1人、個々のハードワークが、相手の勢いを削ぎ、主導権を握る要因となった。「特定の人だけしか動けていない。」と監督が指摘した国士舘大戦を経て、11人全員が役割を果たす重要さや手応えをこの1戦で掴んだに違いない。この良い流れを今後も、全体で維持出来れば、次節、後期初勝利を手に入れることはそう難しくない。

 奇しくも次節の相手は、前期最終節で当たった東国大。この節は、大臣杯予選で決勝まで勝ち進み、チームとしての自信を着実につけていた駒大が、自分たちのサッカーで圧倒した試合でもある。また、今節も、掴んだ手応えそのままに、ぜひとも白星を勝ち取って欲しい。

 ただ、白星を勝ち取るために改善が急がれるのは、その決定力。

 前節、完全優位に立った後半で特に、決めきれない場面が目立った。オフェンス陣のゴール前での迷いやシュートの精度など、問題点はなおある。また、「小牟田洋佑(4年=前橋育英高)頼りになってしまった。」と平尾が振り返るよう、1トップが競り勝った後のボールの対応など、体力が落ちた後半に攻撃が単調化しやすいのも、今後の課題だ。クロスが上がったときに、もっとファーに人が寄るなど、攻撃に少し工夫が加えられれば、自ずと上位への道は開けるだろう。

 上位の早大に善戦した前節を糧に、どこまで「チーム力」を見せつけられるのか。その力が本物か試されるのは次節の東国大戦。正念場だが、これを乗り越えた先に待っているのは、更なる高みだろう。

(文・駒大スポーツ 森 綾香)

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