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多摩川クラシコは互いに譲らず9年ぶりのスコアレスドロー

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[9.20 J1第24節 川崎F 0-0 F東京 等々力]

 J1は20日、第24節を各地で行い、2位の川崎フロンターレと7位のFC東京が対戦した。試合は05年7月6日の対戦以来、9年ぶりのスコアレスドローに終わっている。

 ホームの川崎Fは、アジア大会を戦うU-21日本代表に選出されたMF大島僚太、2試合出場停止のFW大久保嘉人が前節に続き欠場。さらに前節、警告を受けて出場停止となったDFジェシ、DF小宮山尊信、MF稲本潤一がスタメンを外れ、DF實藤友紀、DF山越享太郎、MFパウリーニョが先発に名を連ねている。一方、F東京は前節の神戸戦(1-1)と同じ先発メンバーで試合に臨んでいる。

 立ち上がりから全体的に川崎Fがボールを保持するものの、ゴール前を固めるF東京の守備を崩せない。それでも、FWレナトが攻撃に変化を付け、前半18分にはミドルシュートを放ち、GK権田修一の守るゴールを脅かした。対するF東京は前線のFW武藤嘉紀のスピードを生かした攻撃を見せる。31分には武藤が倒されて得たFKから、DF太田宏介がゴールを狙ったが、枠を捉えることはできなかった。

 互いに敵陣でのパスに精度を欠き、良い形でフィニッシュまで持ち込めないが、川崎Fはレナトが34分、同44分と個人の力でシュートに持ち込む。しかし、いずれもGK権田の好セーブに阻まれて、0-0で前半を折り返した。

 後半5分、F東京にビッグチャンスが訪れる。後方からのロングボールを受けた武藤が、縦にボールを運び、DFを外してシュート。これはカバーに入ったDFに阻まれたが、こぼれ球がFWエドゥーの足元へ転がる。エドゥーはシュートを放とうとしたが、ボールの処理に手間取り、GK西部洋平に体を寄せられてブロックされた。

 ピンチを凌いだ川崎Fは、ジワジワとF東京に圧力をかけていく。後半14分には、PA内の密集でボールがこぼれると、フリーのレナトがこれを拾ってシュートしたが、ボールはクロスバーを大きく越えて行った。押し込む川崎Fは、27分にもパウリーニョがミドルシュートを放つが、これもGK権田に阻まれた。

 後半34分に川崎Fは、MF中村憲剛のスルーパスからFW小林悠がGK権田の股間を抜くシュートを決めたが、オフサイドと判定されて得点は認められず。同35分にはF東京もエドゥーが武藤の落としを受けて決定機を得たが、シュートは枠外へ。

 アディショナルタイムにF東京は、途中出場のMF三田啓貴がPA外で倒されてFKを獲得する。太田が直接ゴールを狙ったが、壁に弾かれた。結局、最後まで得点は生まれずに、試合は0-0のスコアレスドローで終了。F東京は12試合負けなしも、4試合連続ドローとなっている。

(取材・文 河合拓)
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