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選手層の厚さを実感する川崎F 憲剛「これだけ代わっても、やれることを示せた」

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[9.20 J1第24節 川崎F 0-0 F東京 等々力]

 ケガ人が続出している川崎フロンターレは、12得点を挙げてチーム得点王のFW大久保嘉人とDFジェシが出場停止。MF大島僚太はU-21日本代表としてアジア杯に出場し、さらに前節の徳島戦に出場したMF稲本潤一、MF森谷賢太郎もケガを負い欠場するという、苦しい台所事情だった。

 F東京戦では、7節の柏戦以来の先発となったMFパウリーニョが中盤の底に入り、左SBにはリーグ戦初先発となったDF山越享太郎が抜擢された。出場機会が与えられていなかった選手たちが先発に顔を並べたが、0-0のスコアレスドローで試合を終えて、2位をキープした。

 結果を受けて、MF中村憲剛は「メンバーがこれだけ代わった中でも、やれることを示せた」と手応えを口にしつつも、「それだけに勝ちたかった」と悔しさを滲ませた。前半からボールを保持した川崎Fは、FWレナトが何度か惜しいシュートを放つなど、F東京ゴールに迫ったが、得点を挙げることはできなかった。

 試合運びについて、中村も「相手が前から来ている時間もあって、うちもミスはあったけど、そんなにやられたとは思わなかった。リカバーすればいいと思っていたし、実際にできていたと思う」と、内容で上回っていたことを強調する。

 それでも、今季12得点を挙げているFW大久保嘉人の不在の在を強く感じていたようだ。「メンバーが変わったことで、距離感とかがどうしても…」と中村は言い「早くボールを動かせたときは、相手を走らせることができていたけど、もっと安(柄俊)とかが、顔を出さないと。そこにボールが入れば、みんなが動くような、(大久保)嘉人が普段やっているようなプレーができないとね。ただ、安には安の良さがあるから、そういうのをもっと生かしていきたい」と、前節の徳島戦で初ゴールを挙げたストライカーの更なる成長への期待も口にした。

(取材・文 河合拓)
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