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[アジア大会]昇格王手の湘南、U-21代表DF遠藤「決めちゃって下さい!!」

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 登録はDF。でも、そんなことは関係ない。所属する湘南では3CBの右サイドを務めることの多いU-21日本代表のDF遠藤航は、J2リーグで30試合出場7得点を挙げているように高い得点力を誇り、攻撃に絡むことも持ち味としている。そして、その特長はアジア大会を戦うU-21代表の中でも発揮されている。

 決勝トーナメント進出を決めた21日のグループリーグ第3戦ネパール戦では、4-2-3-1のボランチに入りMF大島僚太とコンビを組んだ。しかし、中盤の底に止まることなく、前線まで攻め上がって組み立てに絡むと、前半12分にはMF中島翔哉のパスからゴールを脅かすなど高い位置でのプレーを続けた。

 大島との関係を、「僚太はどちらかと言うと後ろで受けてボールを展開して、攻撃を作っていくのが得意な選手で、僕はそういうタイプというよりも早く縦につけて自分が前に出て行くタイプ。お互いにバランスを見ながらやっていましたが、僚太よりも僕の方が前に出て行く意識が高かったと思います」とネパール戦では攻撃面に比重を置いたと語っている。

 遠藤が韓国で奮闘している間に、所属する湘南はJ1昇格に向けて勝ち点を積み重ね、23日の第33節には自動昇格圏内となる2位以内を決める可能性が出てきた。前日に湘南のチョウ・キジェ監督と連絡を取ったという遠藤は、「最速で昇格を決めるのはチームの目標でもあるので、『昇格を決めちゃってください』と伝えました」と明かした。

 12年の昇格時にも、U-19代表に参加している間にチームがJ1昇格が決めており、自身は昇格の瞬間を味わったことはない。「まあ、仕方ありません。覚悟していたことなので」と笑って話しつつも、「でも優勝はちょっと…。自分が帰ってから決めて欲しいなって気持ちがあります」と答えている。

 日本で戦うチームのことも気になるが、今はアジアの頂点を目指すことに集中する。「昇格を決めてもらったらうれしいので。だから、僕は次の試合に向けて気持ちを切り替えるだけです」と25日に行われる決勝トーナメント1回戦パレスチナ戦へ視線を向けた。


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