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[アジア大会]川澄が超絶ループ弾、完封勝利のなでしこが決勝Tへ

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[9.22 アジア大会GL第3戦 日本女子3-0台湾女子 文鶴]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は22日、アジア大会グループリーグ第3戦となる台湾女子戦を迎えた。前半に2点をリードしたなでしこは、後半にMF川澄奈穂美の鮮やかなループシュートで1点を追加。守備陣も台湾に得点を許さずに3-0の完封勝利を収めた。ヨルダンに勝利した中国と勝ち点7で並んだものの、得失点差で上回ってB組首位での決勝トーナメント進出を決めた。なお、準々決勝は26日にA組もしくはC組の3位と行われる。

 FW高瀬愛実とFW菅澤優衣香を負傷で欠くなでしこは、ボランチのMF阪口夢穂をFWで起用して、FW吉良知夏と2トップを組ませ、阪口の抜けたボランチにはMF中島依美を据えてGL最終戦を迎えた。[スタメン&布陣はコチラ]

 すると、第2戦ヨルダン戦からメンバーを入れ替えたなでしこが序盤に試合を動かす。前半3分、右サイドを突破したDF有吉佐織のパスを阪口が豪快に蹴り込み、先制に成功。FWで起用された阪口は佐々木則夫監督の期待に結果で応えた。

 その後も主導権を握るなでしこは、前半15分にMF川澄奈穂美、中島とつないだボールからFW増矢理花が、さらに同18分には有吉のパスから再び増矢が決定機を迎えたものの、シュートはともに枠を捉え切れず。攻撃の手を緩めないなでしこは同21分に吉良、同22分には川澄が立て続けにゴールを脅かしたが、ネットを揺らすには至らなかった。

 なかなか2点目を奪えない状況が続くと、佐々木監督が動く。前半25分、左サイドハーフの増矢を前線に上げ、阪口を本来のボランチの位置に下げる。ボランチの中島が左サイドハーフに入り、追加点を奪いに行く。すると同32分、鮮やかな連係からゴールを陥れた。

 中盤でボールを持ったMF宮間あやが阪口とのワンツーで前線に攻め上がると、右サイドの川澄へパスを送る。川澄は冷静にクロスを選択し、そのボールをフリーの吉良が豪快にヘディングで叩き込んでスコアを2-0とした。

 首位通過のためには1点でも多く奪いたいなでしこだが、後半に入るとなかなかスコアを動かせない。台湾を押し込みはするものの、最後の局面での精度を欠いてシュートまで持ち込めず。すると、佐々木監督が再び動く。後半18分、2トップの一角の吉良に代えて今大会初出場となるMF猶本光をボランチに投入し、再び阪口を前線に上げた。

 さらに後半25分には中島に代えてMF木龍七瀬を投入して、3点目を奪おうと試みると、後半39分に川澄が美しいループシュートを沈めて3-0。そのまま逃げ切ったなでしこは3-0の完封勝利を収め、B組首位で決勝トーナメント進出を決めた。

(取材・文 折戸岳彦)

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