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[プレミアリーグEAST]流経大柏のJ注目DF小川「もっと違いを見せられるプレーヤーに」

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[9.20 高円宮杯プレミアリーグEAST第14節 市立船橋高 1-1 流通経済大柏高 グラスポ]

 流通経済大柏高のJ注目DF小川諒也(3年)は市立船橋高との注目の一戦でFWとして先発出場。前半6分に左サイドを縦に突いて鋭いクロスを上げると、26分には混戦を制して左中間を独走する。このシーンはゴール前でDFにCKへ逃げられたが、その抜群のスピードで相手を苦しめると、後半も前線からの積極的なチェイシングと180cmの高さを活かした空中戦で奮闘。決定的な仕事をすることはできなかったが、チームの勝ち点1獲得に貢献した。

 昨季からCBのレギュラーを務めてきたDFは今季、チームの大黒柱として君臨。そのスピードで相手の攻撃を封じ、勝負どころでは前線に上がって決定的な仕事もしてきた。左足キックはPKやFKで貴重なゴールをもたらしている。ただ前節、三菱養和SCユースに0-4で敗れた後、小川は他の中心メンバーたちとともにBチームに降格。「何回ミスしても外れないという慢心があったと思う」と反省する。それでもチームの方針変更によってドルトムント流のゲーゲンプレッシングを導入した中で、チームトップクラスのスピードを持つ小川はFWとして再びAチームに呼ばれると、この日は最前線でハードワーク。プレミアリーグデビュー戦の選手もいた“上手くないがマジメな選手”たちを引っ張った。勝ち切ることはできなかったものの、1-1という結果については「チームのために走れる選手、献身的にできる選手を選んだのでこういう締まったゲームができたんじゃないかと思います」と納得していた。

 FC東京に2度練習参加するなどJクラブが熱視線を送るタレント。本人も「プロでやりたいです。大学4年間やってからよりは高校から4年間経験した方がいいと自分は思っている」という。ただ、プロ入りを果たすためにはまだやらなければならないことがあると考えている。「もっと違いを見せられるプレーヤーにならないといけない。きょうだったら(磐田内定の市立船橋GK)志村はGKで存在感結構デカかったので、自分も苦しい時とかに違いを見せられる選手にならないといけない」。高校レベルでは違いを見せられる選手となってプロからの評価を絶対的なものとする。

(取材・文 吉田太郎)

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