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[AFC U-19選手権]アジア突破目指すU-19日本代表・鈴木監督、エース南野に「得点」期待

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 日本サッカー協会は24日、AFC U-19選手権ミャンマー2014(10月9日~23日)に臨むU-19日本代表メンバーを発表した。日本はFW柿谷曜一朗やGK権田修一らがいた08年、FW宇佐美貴史、DF酒井高徳らを擁していた10年、そして現U-21日本代表のMF大島僚太やDF遠藤航がアジア突破を目指した12年大会と過去3大会連続でアジア8強に終わり、U-20W杯出場を逃している。世界切符獲得へ今度こそ負けられない。その戦いへ向けて日本は、世代を代表するエースFW南野拓実(C大阪)を招集した。

 C大阪で主力を務め、W杯ブラジル大会日本代表の予備登録メンバーにも選出された南野はU-19日本代表としての活動は6月のUAE遠征に帯同したのが最後。U-19日本代表とともに過ごした時間は決して多くない。また、一部ではクラブで主力を担う南野の招集は難しいと見る声もあったが、「(クラブとの調整は)ついたと聞いています」とU-19代表・鈴木政一監督。招集された際は確実にU-19代表のレベル、試合内容を向上させていた南野が宮崎県内で開催される直前合宿からアジア突破へ向けてチームの先頭に立ってチームを引っ張ってくれそうだ。

 鈴木監督は南野に期待する点について「得点、ですね」と一言。「昨年からもいい形で崩しているにも関わらず、決定的なチャンスを外してしまう。『このチャンスは必ず決める』くらいの部分を考えると、日本人選手の中で決定力を持っている選手は少ないのかなと思います」。チャンスをつくりながらも、得点数が伸びていないチームの課題。その課題を8月末からJ1神戸戦、ナビスコ杯川崎F戦2試合、そして天皇杯磐田戦と4戦連発を記録している南野が改善してくれることを期待している。

 南野にとって世界大会に出場すれば、それはリベンジの舞台となる。11年にメキシコで開催されたU-17W杯ではアジア予選得点王として期待されながらも先発は5試合中2試合に終わり、1得点。チームが18年ぶりの8強進出に沸く中で悔しい思いをした。「メキシコで、自分のターニングポイントと言えるくらいの経験をしたと思っている。(U-17W杯は)凄く悔しい思いをした大会なので、だからこそU-20で世界に行きたいという気持ちがあります」。世界では同じ年代の選手でもA代表で活躍している選手たちがいるだけに、南野もA代表入りにこだわる。だが、まずは世界でのリベンジへ。U-19代表とともにアジアを勝ち抜く。

(取材・文 吉田太郎)
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