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人気の影響は子供の名付けにも…サンパウロには“ネイマール”が378人

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 偉大な選手の名前を自分の子供に―。現在、ブラジル・サンパウロでは子供に「ネイマール」と名付ける人が続出しているとブラジルメディア『ESTADAO』が報じている。ブラジル代表FWネイマール(バルセロナ)の人気を受け、サンパウロ州には“ネイマール”が378人もいるという。

 元々、「ネイマール」というのは、ブラジルでは一般的ではない名前だった。実際にネイマールが誕生した1992年以降、17年間に渡って、この名前がサンパウロ州に登録されることはなかったのだという。しかし、2009年3月にネイマールがプロデビューすると状況は一変した。

 2009年には24人、2010年は67人。ネイマールの活躍でリペルタドーレス杯を制した2011年にはピークとなる133人、2012年は100人、2013年は35人。2014年は9月までに19人が「ネイマール」と名付けられたのだ。ブラジル全土ではなく、サンパウロだけで378人のネイマールが誕生している状況だ。

 また、人気なのは「ネイマール」だけではない。ネイマールの息子の名前である「ダヴィ・ルッカ」も人気急上昇中なのだという。ネイマールは、父親の名前を受け継ぎ、「ネイマールJr.」と命名され、自身の息子にはダヴィ・ルッカと名を付けている。

 1990年から2011年まで、ダヴィ・ルッカと命名された人は、わずか5人しかいなかった。しかし、2011年8月にネイマールが自身の息子へダヴィ・ルッカと命名。それ以降、なんと1177人がこの名前を付けられたという。元々、ブラジル国内では「ダヴィ」という名前が1位、2位を争うほどの人気だったことも、後押しになったようだ。

 なお、ブラジルではなく、ボリビアでも「ネイマール」という名の人が増えているのだという。元々ボリビアでは、「ネイマール」が一般的な名前であることから、人気に拍車がかかった。

 今年7月に『マルカ』が報じた内容によれば、ボリビア・ラパスで生まれた男の子のうち、10人に2人が「ネイマール」と名づけられており、市職員は「17年後には、成人した男性ほとんどの名前が、ネイマールになっているのではないかと思う」とコメントを寄せている。

 最近では、FWリオネル・メッシの熱狂的なファンが自身の息子に「メッシ」と命名したことがアルゼンチン国内で大きな話題となったばかり。有名選手の名前を自らの息子につけたいという思いは万国共通のようだ。


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