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[アジア大会]初先発で持ち味発揮のMF秋野「まだまだできる!!」

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[9.25 アジア大会決勝T1回戦 日本4-0パレスチナ 華城]

 今大会初スタメンで持ち味を存分に発揮した。グループリーグ第3戦イラク戦の前半にDF山中亮輔が負傷し、その後、左SBを務めたU-21日本代表DF秋野央樹は、決勝トーナメント1回戦パレスチナ戦でも引き続き左SBに入った。

 序盤から押し込む展開となる中、U-21代表は特に左サイドから攻撃を組み立てようと試みる。「相手のウィークポイントでもあったし、そこが弱いなと言うのは試合をやっていく内に徐々に分かってきたので。ここで畳みかけないといけないと思った」。その言葉どおり、積極果敢なオーバーラップで攻撃に厚みを加えた。

 秋野が攻撃参加した際、CBのDF岩波拓也から幾度となく精度の高いロングパスが送られたが、「拓がボールを持ったら斜めに出してほしいと言っていました。そこで拓もしっかりと見てくれていたので」とボールの出し手と意思の疎通が図れていたと語ると、「左サイドで(中島)翔哉と(原川)力くんと崩せると思ったし、良い攻撃にも絡めて、自分の良い部分は出せたと思います」と話した。GLでは出場機会が限られたが、何度もパレスチナ守備陣を崩した左サイドの連係に手応えをつかんだようだ。

 前半24分には自身のパスからFW鈴木武蔵がネットを揺らすも、オフサイドの判定に取り消されたため、この試合では得点に絡むことができなかった。本人もそこには納得がいかなかったようで、「もっと質を上げてやっていかないといけません」と反省を口にしている。

 しかし、下を向くわけではない。「得点に絡めなかったのは、自分自身、まだまだできたということ。だから、もっと良くなると思います」と大会期間中でのさらなる成長を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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