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[アジア大会]4試合先発の大学生プレーヤー室屋「ほんまに良い経験ができている」

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 大学生でただ1人、今大会のメンバーに選ばれ、右SBとしてこれまでの4試合すべてに先発出場しているDF室屋成(明治大)。果敢なオーバーラップと90分間衰えない上下動で、手倉森ジャパンにおいて重要な役割を担う存在へと成長している20歳は、Jリーガーとの合宿生活でも大いに刺激を受けているようだ。

「試合ももちろんそうですが、私生活でもプロの選手の話を聞いたり、どういう環境でやっているかとかを聞くことができて、ほんまに良い経験をできているなと感じている。その中でもっともっと上に行きたいなという気持ちが、一日一日、日がたつにつれて高くなってきています」

 パレスチナ戦では4-3-3で試合をスタートさせ、後半途中から4-2-3-1にシステムを変更したが、室屋はどちらのシステムでもチャンスに絡む好パフォーマンスを見せた。

 システムによるSBの役割の違いについては「さほどない」と言い、「どんどん高い位置に入って、SBが高い位置に入って起点になるということを常に言われている」と胸を張った。指揮官の要求に応えることができているという手応えがあるということだ。

 韓国戦に向けては気負うことなく、今まで通りの気持ちで臨みたいという思いを持っている。

「優勝するためには韓国とは必ずどこかで当たるし、韓国だからとかそういうところは意識していない。でも、日韓戦で開催地が韓国なので、良い雰囲気のところで良い試合をできると思う。韓国戦は自分にとってもチャンス。まずはチームの勝利が一番なので絶対に勝って、優勝に一歩近づきたいし、その中でどんどん自分の良さを出していきたい」

 伸び盛りの20歳はまた一つ成長するであろう舞台に思いを馳せ、目を輝かせた。

(取材・文 矢内由美子)

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