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「責任ある立場」キャプテンマークを巻く大宮MF家長が決勝弾!

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[9.27 J1第26節 大宮2-1清水 NACK]

「いつも大事なんですけど、今日の試合はなおさら大事」。大宮アルディージャのキャプテンマークを巻いたMF家長昭博は、残留ライバルである清水との大一番に決意を持って臨んでいた。「キャプテンマークを巻いていなくてもやらなくちゃいけないですけど、いまは任せてもらっていますし、責任ある立場だと思う」。

 主将のDF菊地光将を欠くなか、キャプテンマークを巻いている副主将の家長は、「自分のことだけでいっぱいいっぱいにならないようにしている」と責任感をのぞかせているが、この日は決勝点という結果でもチームを牽引した。

 1-1で迎えた後半28分、途中出場のMF渡邉大剛がキッカーを務めるCKの場面だった。「基本的には決まりごとなく(ゴール前に)入っていいと言われている」という家長は、清水のマークがルーズになったところでフリーになると、倒れ込みながら利き足ではない右足で合わせた。DFがゴールライン上でカバーに入るも及ばず、大宮サポーターの前でネットは揺れた。

 試合後は「今日はたまたま自分が決めただけ」と謙遜した家長だが、ゴールを決めると笑顔でベンチの選手の元へと駆け寄った。「試合に出ていない選手もチームのために練習からプレーしてくれていますし、誰が試合に出ようが勝利を分かち合いたい」

「練習から集中できている」と家長はチームの状況を明かす。NACK5スタジアム大宮で第4節仙台戦(4-0)以来約6か月ぶりの勝利を挙げた大宮は、順位をひとつ上げて16位に浮上したがいまだ降格圏に沈んでいる。「みなさん残留を期待されていると思いますけど、それ以上に結果と内容を示さないといけない」。残り8節、サポーターへ必勝を誓った。

(取材・文 奥山典幸)

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