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“オレンジダービー”制した大宮、MF渡邉大剛「アキが素晴らしいシュートを決めた」

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[9.27 J1第26節 大宮2-1清水 NACK]

 20回目の“オレンジダービー”は、J1の生き残りを懸けた大一番となった。半年間勝ちが遠のいているNACK5スタジアム大宮が会場とはいえ、相手は6戦勝ちなし(1分5敗)の清水。大宮アルディージャに勝機は十分あった。

 序盤からペースをつかんだ大宮は、前半9分にFWズラタンが鮮やかに先制。前半の終盤は清水も攻勢をかけたが、得点の気配はほとんどなかった。「清水が全然よくなかった」。MF渡邉大剛はベンチから最初の45分の戦況を見つめていた。

 しかし、後半開始わずか5分でMF本田拓也のバイシクルシュートが大宮ゴールに突き刺さる。「スーパーゴールで勢いをつかせてしまった印象があったんですけど、自信持ってやり続ければチャンスあると思って見ていた」と渡邊は言うが、大宮が再び流れをたぐり寄せたのは、19分に渡邊自身が投入されてからだった。

 MF橋本晃司に代わった渡邊は、2列目の右サイドへ。家長は2列目の中央へまわった。「アキ(家長)を真ん中に入れたというよりは、大剛を右サイドに置いた」と渋谷洋樹監督は起用理由を説明する。「相手のセンターバック、ウイングバック、シャドーの選手の後ろでボールを受けて、起点をつくらないと攻撃できないと思った」。3-4-2-1を敷く清水の左サイドを突くことを、指揮官は意図していた。

 ピッチに入った渡邊は「思ったよりスペースがあった」と回想する。交代からわずか1分後にはカウンターからPA内まで侵入し、シュートまで持ち込んだ。その後も次々と清水ゴールへ迫る大宮。そして渡邊の3回目のCKが決勝アシストとなる。「最初はそんなに感触は悪くなくて。次はニアに引っかかったので、ニアを越そうと思って蹴った。アキが素晴らしいシュートを決めたと思う」。勝ち点3をたぐり寄せたゲームキャプテンのゴールを、背番号10は讃えていた。

(取材・文 奥山典幸)

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