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レバンテ対サラゴサの八百長騒動、聴取受けた90%が告訴対象に アギーレは鍵を握る人物か

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3日にはレバンテ側の聴取が行われる

 2011年に行われたサラゴサ対レバンテの八百長疑惑について、スペイン反汚職・反組織犯罪特別検察局は3日にレバンテ側の聴取を行った。スペイン『マルカ』が報じている。

 2010-11シーズン、サラゴサは降格圏に位置する状況で臨んだリーガエスパニョーラ最終節、アウェーでのレバンテ戦で2-1の勝利を収めたが、八百長行為を働いた疑いがもたれている。サラゴサの当時の会長アガピト・イグレシアス氏は、レバンテ戦前に同クラブの監督(現日本代表指揮官ハビエル・アギーレ氏)&選手、合計10人の口座に総額85万ユーロを振り込み、その現金を即座に回収。同額に35万ユーロを加えた合計120万ユーロを、レバンテに支払った可能性がある。

 2日にはイグレシアス氏と当時のサラゴサの選手たちが検察の聴取を受けたが、イグレシアス氏は監督&選手に支払った金がボーナスであったと証言したのに対して、選手側はボーナスが試合前に支払われることはないとそれを否定し、何も関知していなかったことを主張。現在アトレティコ・マドリーのキャプテンを務めることで、最も注目を集める選手であるMFガビは、「クラブから頼まれたことをした。クラブが債権者集会を招集する前だったので、それに関連したものと思った。IRPF(個人所得税)について聞いたら、『すべてはクラブが解決する』とのことだった」と話している。

 そして検察は3日にレバンテ側の聴取を行ったが、選手たちの意見は「何も知らなかったし、奇妙なことは目撃していない。僕たちにとっては普通の試合で、勝利を目指したが敗戦した」というもので一貫していた。その内、MFエクトール・ロダス、現セビージャMFビセンテ・イボラ、現ベティスMFシャビ・トーレスは黙秘を貫き、DFフアンフラン、現エスパニョールMFストゥアニ、同FWフェリペ・カイセドらは一部質問の回答を拒否している。

 これで予定されている聴取対象者は、元サラゴサの現ビジャレアルFWイケチュク・ウチェだけとなったが、検察側の関係者によれば「少なくとも、ここ数日に聴取を行った90%以上が告訴の対象となる」見込みとのこと。さらにはアギーレ監督を含めて、スペイン以外の国に住むために聴取が行われていない関係者も、告訴の対象になる可能性もあるようだ。『マルカ』は、サラゴサから1万2000ユーロを受け取ったとされるアギーレ監督について、「彼の証言は、この事件の多くのことを明るみに出すだろう」と記している。


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