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代表合流の本田、ブラジル戦へ「ジャイキリになる可能性探る」

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 日本代表は7日、新潟市内で合宿2日目の練習を行った。合流の遅れていたFW本田圭佑(ミラン)、FW岡崎慎司(マインツ)、MF田中順也(スポルティング・リスボン)、MF田口泰士(名古屋)、DF長友佑都(インテル)、GK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)もこの日の練習から参加。全23選手で調整した。

 台風18号の影響で帰国便が遅延し、前日夜に新潟入りした本田。1日遅れでの練習合流となったが、「前回も一緒にやっているメンバーが大半だったので、確認のところでは前よりやりやすさがある」と、アギーレジャパンの始動となった9月の合宿との違いを口にした。

 所属するミランでは、4日のキエーボ戦でセリエA移籍後初となるFK弾を決めるなど、開幕6試合で4ゴール2アシストを記録。現地でもその評価は高まるばかりだが、「クラブでやっていることがそのまま(代表でも)出せる保証はない」と表情を引き締める。

「こっちでいかに結果を出すか。こっちはこっちの作業として、課題がいくつかあるので、そこに関しては継続してやっていかないといけない。気持ち的にはいい意味でリラックスして帰ってこれるけど、リラックスしたからと言って、課題が解決されるわけではない」

 代表で本田が感じている課題。新チーム立ち上げの時期で、メンバーもブラジルW杯から入れ替わる中、チームの戦術を理解し、チームメイトとの連係を深める時間は限られている。「調整する時間が少ない中で、チームを理解する難しさはある。結果に結びつくための優先順位を決めながら、その的を絞らないと、こっちで結果を残すのは難しい」と、クラブと代表の違いを挙げた。

 10日のジャマイカ戦(デンカS)後はシンガポールに移動し、ブラジルと対戦する。12年10月にポーランドで対戦した国際親善試合では0-4で敗れ、昨年6月のコンフェデレーションズ杯でも0-3と力の差を見せつけられた。

 W杯後に監督が代わり、新たなチームづくりが始まったばかりなのは相手も同条件。厳しい試合になるのは間違いないが、最初から勝負をあきらめることはない。「ただ(試合を)やりに行くのは自分の性格上、嫌なので。可能性は低いかもしれないけど、ジャイアントキリングになる可能性を探らないと意味がない」。本田は力強く言い切った。

(取材・文 西山紘平)

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