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川島か西川か…アギーレ監督「2人とも同じレベルで戦える」

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 日本代表GK西川周作(浦和)にアギーレジャパン初先発となる可能性が出てきた。9月の2試合はいずれもGK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)がゴールを守ったが、9月9日のベネズエラ戦(2-2)では痛恨のファンブルもあり、2試合で4失点。10日のジャマイカ戦(デンカS)に向けた公式会見でハビエル・アギーレ監督は「(権田修一も含めた)3人ともに満足している」としたうえで、「シュウ(西川)も(川島)永嗣も同じレベルで戦えると感じた」と語った。

 西川は「Jリーグではなかなか経験できないようなシュートの威力、タイミング、体の強さはあると思うけど、自分が常にいい準備をしておけば、目の前で起きることはそう驚くことでもないと思う。ボールがないときにいかに集中力を高めるかがポイントになってくる」と、試合に出場したときのイメージを膨らませる。

 代表戦出場となれば、ブラジルW杯直前に行われた6月6日のザンビア戦(4-3)以来、6試合ぶり。悪夢の3失点で千載一遇のチャンスを逃したという悔しさもあった。「ザンビア戦は一生忘れない試合になると思うし、あの試合があったからこそ、Jリーグで結果を残し続けているというのもある。あの経験を無駄にしないように、新たなスタートをいい形で切りたい」。自分自身のリスタートとなるチャンスを虎視眈々と待っている。

「W杯はW杯で自分の中で終わっているので、振り返るというよりは、先に進んでいかないといけない。チャンスをもらえたときにいつもどおりのプレーを心がけたいし、特別何かをしようというのはない。自信を持って楽しみたい」

 一方の川島も「こないだ起こったことは起こったことで認めないと先に進めない。でも、自分がミスをして、すべてが終わったわけではない」と、ベネズエラ戦のミスを引きずることなく、気持ちを切り替えている。

「自分自身、またこうして呼んでもらっているし、その限りはチャンスがある。試合に出ても出なくても、日本代表に懸ける気持ちは変わらない。過ぎたことは過ぎたこととして、練習からの一つひとつの積み重ねがピッチに立つことにつながると思う」

 川島か、西川か。アギーレジャパンの守護神争いが激しさを増してきた。

(取材・文 西山紘平)

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