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[AFC U-19選手権]南野スーパーゴールも・・・U-19日本代表は中国に敗れて黒星発進

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[10.9 AFC U-19選手権GL第1戦 U-19日本代表 1-2 U-19中国代表 ミャンマー]

 U-20W杯ニュージーランド2015の出場権4枠を懸けたAFC U-19選手権ミャンマー2014が9日、開幕。4大会ぶりのU-20W杯出場権獲得を狙うU-19日本代表はグループC初戦でU-19中国代表と対戦し、1-2で敗れた。日本は11日の第2戦でベトナムと戦う。

 4-4-2システムの日本はGKが中村航輔で4バックは右から広瀬陸斗中谷進之介三浦弦太坂井大将の並び。中盤は川辺駿松本昌也のダブルボランチで右MFが関根貴大、左MF金子翔太、そして越智大和南野拓実が2トップに構えた。

 アジア突破へのスタートを切った中国戦。日本は開始25秒にいきなりPKを献上してしまう。中国は右スローインからMF唐詩がドリブルでPAへ切れ込むと、その前に身体をねじ込もうとした川辺がファウル。このPKをMF韋世豪に右隅へ決められてしまった。それでも日本はすぐさま反撃を開始。6分、広瀬が右サイドから逆サイドへ展開すると、金子が後方へ落として松本が斜めのパスを入れる。これを受けた南野が強烈な左足シュートを放った。

 さらに8分には川辺が狭いスペースを通して右サイドへスルーパス。これを広瀬が折り返すと、南野が縦への仕掛けから右足シュートへ持ち込んだ。ボールを完全に支配し、ショートパスを繋いで攻める日本は右サイドで突破力を見せる関根がDFをかわしてチャンスメーク。13分には関根が中央で獲得したFKを南野が右足で狙うなど中国を攻め立てた。
 
 そして流れのいいまま迎えた16分、日本は同点に追いつく。自陣左タッチライン際でパスを受けた金子が前方のスペースへグラウンダーでボールを入れる。これを受けた南野が一気にギアを上げて単騎で相手最終ラインへアタック。PAへ侵入すると、左中間からさらに縦へ仕掛けて豪快な左足シュートをゴールへ叩き込んだ。

 エース南野のスーパーゴールで同点に追いついた日本は金子のミドルシュートや関根の右クロスなどから一気に逆転を目指す。だが、前半の半ばを過ぎると、ボールこそ握っているものの、守りを固めた中国を攻めあぐねてしまう。日本は南野も低い位置まで下がって組み立てに参加するが、攻撃がかみ合わず打開することができない。逆にミスからカウンターを食らうようなシーンもあった。日本は44分、右サイドで広瀬がインターセプト。関根のクロスが中央の金子へ通ったが、左足シュートはGK正面を突いた。さらに44分にはCBにプレッシャーをかけた川辺が上手く相手ボールを引っ掛けて独走。だがGKをかわし切れず、勝ち越し点を奪うことができない。

 日本は後半開始から川辺に代えてMF井手口陽介を投入した。積極的に前線を追い越す井手口が攻撃を活性化した日本は、勢いを持って攻めるが4分に関根の右クロスから金子が放った右足シュートは中国DFがブロック。日本は9分にも金子のスルーパスから南野が左足シュートを放ったが、これも中国DFがシュートコースに入った。

 日本は17分に金子に代えてドリブラーのMF奥川雅也を投入。20分に広瀬が放ったミドルシュートはGKのファインセーブに阻まれたが、25分にも左サイドを抜け出した奥川の折り返しから関根が左足を振りぬく。27分にはスルーパスを上手くコントロールした奥川が左足シュート。さらに29分には左サイドを抜け出した坂井の折り返しから南野が狙いすました右足シュートを放った。だがこれもGKの好守に阻まれて勝ち越すことができない。

 勝ち越しのチャンスをつくりながら2点目を奪えない日本に対し、中国は32分、左中間で獲得したFKを韋世豪が左上隅にねじ込んで日本を突き放す。リードを奪われた日本は直後に越智に代えてFWオナイウ阿道をピッチへ送り出した。ただ強引な攻撃は集中力高く守る中国に阻まれてしまう。43分にはオナイウの右クロスがPAの南野に通ったが、決定的な右足シュートは再びGKがストップ。4分が提示されたアディショナルタイムにも井手口のミドルシュートなどで攻めたが得点を奪うことができず。4大会ぶりとなるU-20W杯への挑戦は黒星発進となった。

[写真]試合後会見に臨んだU-19日本代表・鈴木監督も険しい表情
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