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リーグ制覇の次はJ2記録の塗り替えだ! 湘南DF遠藤「記録も目指していく」

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[10.11 J2第36節 東京V 0-0 湘南 味スタ]

 タイムアップの瞬間、湘南ベルマーレのDF遠藤航はガッツポーズを見せた。試合が0-0の引き分けに終わり、複雑な表情の選手が多かったが、アカデミー出身のDFは素直に喜びを表現した。

 湘南がJ1昇格を決めた9月23日の京都戦(2-2)、遠藤はアジア大会を戦うU-21日本代表に選出されていたため、歓喜の輪に加わることはできなかった。さかのぼると2012年の昇格時も、遠藤は代表活動でチームを留守にしていた。

「昇格のピッチにも立っていたい気持ちはありましたが、それはタイミングなので仕方がないです。優勝はしっかりピッチに立って決められたので、良かったですね。韓国では『昇格は決めてほしいけど、優勝は待っていてほしいな』と思っていた」と明かす遠藤は、「韓国のアジア大会は悔しい結果に終わり、早く帰ってくることになってしまいましたが、今回、こうやってチームで優勝を勝ち取れたことは、本当に嬉しく思います」と、喜んだ。

 U-21日本代表の中心選手は、この日も体を張った守備、機を見た攻撃参加で大きな存在感を発揮した。J2優勝を決めた今、数々の記録を更新することで強さを明確にさせる。「記録も目指していくべき」と、遠藤は言う。「試合後、監督が言っていたのですが、今日の試合で1シーズン21試合無失点になり、記録は更新できたみたいです。あとは、目の前の勝ち点3を目標に僕らはやっているので最多勝ち点とか、そういうところは目指していきたいです」と、2009年に仙台が記録したJ2歴代最多勝ち点106の更新を挙げた。

「シーズン前から『内容も大事だけど、最後は結果が大事』ということを確認してやってきているので。そこの結果というところも、目指してやっていきたいです」

 記録を更新することが、来シーズンのJ1を戦う上でも自信につながる。「来季の目標を言うのは、今は難しいですが、この『湘南スタイル』のクオリティを高めて、J1でも同じ結果を出せるようにしていくだけだと思っています。そのために来シーズンに向けて、湘南のみなさんにも『来シーズンJ1でもやれるな』と思ってもらえるプレーを個人としても、チームとしても、やっていきたいと思います」。

 そんな中で、次節の長崎戦はいきなりの試練となる。今季フル出場を続けてきたDF丸山祐市が出場停止となるからだ。それでも、遠藤に不安はないようだ。「うちは誰が出ても、しっかり同じようなプレーができることも一つの強みなので。今日はマルくんに助けられた部分が多かったので、マルくんのぶんも、来週はしっかりみんなで補えたらいいと思います」。初のリーグタイトルを獲得した湘南だが、まだまだJ2の舞台で暴れ続ける。

(取材・文 河合拓)
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