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5戦ぶり完封に貢献、金沢DF太田「もう一度J2でやりたい」

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[10.12 J3第28節 町田0-0金沢 町田]

 昨季までは町田の選手。しかし、今季はツエーゲン金沢の選手としてJ2昇格を目指している。DF太田康介は今季2度目となる古巣のホームグラウンドに戻ってきた。

 序盤から町田に主導権を握られながらも、CBでコンビを組むDF作田裕次とともに粘り強い守備でゴールを守る。前半41分にはFW鈴木孝司のパスからFW久木野聡に抜け出されるが、体を張ったシュートブロックで危機を阻止。最後まで町田に得点を許さずに5試合ぶりの完封へと導いた。

 チームはJ3首位ながらも、町田にはこれまで一度も勝ったことがなく(8戦2分6敗)、「チャレンジャーのつもりで戦いに来ました」と語った。しかし、リーグ最多得点を誇る攻撃陣を無失点に抑えたことで、「良い攻撃陣なので何とか抑えたという感じでした。でもここ何試合か連続で失点していたので、ゼロに抑えられたのは良かったです」と胸を張って答えた。

 今季から加入した金沢では中心選手として全試合フル出場を続けており、森下仁之監督も「町田でもリーダーシップを発揮していましたが、ウチでも同じようにやってくれています。セカンドボールの予測や危機察知能力が高く、人間的な部分も含めてチームにプラスになっている」と信頼を寄せている。

 06年に所属した草津(現群馬)では出場機会はなかったが、12年の町田在籍時にJ2デビューを飾った。チームは現在J3首位を走っており、このままリーグ戦を走り抜けることができれば、チームにとって初、そして自身にとって3年ぶりとなるJ2の舞台への復帰が決まる。「(J2での戦いは)厳しいですけど、個人的にももう一度やりたい」。再びJ2の舞台に舞い戻ろうとする31歳のベテランは、金沢の勝利のためだけに戦い続ける。

(取材・文 折戸岳彦)

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