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抜け目なく決めた“決勝弾”、広島MF石原「ああいうことが起こる」

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[10.12 ナビスコ杯準決勝第2戦 柏2-1広島 柏]

 ナビスコ杯準決勝2戦トータルでの決勝点を奪ったのは、サンフレッチェ広島のMF石原直樹。第1戦を2-0でものにし、敵地に乗り込んだ第2戦では柏レイソルに2点を先行され、2戦合計でスコアを振り出しに戻された状況でゴールは生まれた。

 石原がこの試合で打ったシュートは2本。2本目が後半29分のゴールとなったが、その4分前にも決定機を迎えている。PA内でフリーになったが、シュートは枠を捉えることもできなかった。「ビッグチャンスを外してしまったので、どんなカタチでもいいから1点を狙っていた」。はたして、ゴールは相手のミスを抜け目なく狙った格好になった。

 左サイドからMF柏好文が右足でクロスを入れると、ニアサイドのFW皆川佑介には合わず、ボールはゴールに向かっていく。GK桐畑和繁が反応を見せて弾いたが、石原がこぼれ球を押し込んだ。「たまにああいうことが起こる。しっかりとイメージできていたので、詰めることができてよかったです」。その言葉どおり、石原がGK桐畑の目前まで詰めていたことで、広島は決勝へと駒を進めた。

 苦しみ抜いた末にたどり着いたナビスコ杯決勝は広島にとって4年ぶり。4年前は大宮に所属していたため、石原にとっては初の決勝となる。「初めてなのでワクワクしている。埼玉スタジアムでたくさんの人の前でいいプレーをしたい」と意気込んだ。

 決勝で対するはG大阪。広島が9月10日の天皇杯4回戦、同13日のJ1第23節で連敗を喫している相手だ。「向こうのイメージはいいと思うんですけど、準備期間はありますし、100%でプレーできるように準備したい」。湘南、大宮と渡ってきたストライカーは、大舞台での活躍を誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

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