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日本vsブラジル 試合前日のアギーレ監督会見要旨

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 日本代表は13日、シンガポールのナショナルスタジアムで公式練習を行い、14日のブラジル戦に向けて最終調整した。

以下、練習後のアギーレ監督会見要旨

ハビエル・アギーレ監督
「世界トップクラスと言えるチームと対戦できることをうれしく思っている。(ブラジルには)国際的なスターがそろっている。自分たちにとっては素晴らしい経験になる。そして、自分たちの力を見せるために早く試合が始まってほしいと思っている。相手は3連勝中で、楽な試合にはならない。失点もしていない。そして、その数値を変えようと思っている」

―母国のメキシコはブラジルに勝ったこともあるが、日本はブラジルに勝ったことがない。そういう試合で選手にはどういう姿勢を見せてほしいか?
「私はブラジルとコパ・アメリカで一回対戦し、勝利した。タフなゲームになる。ブラジルがボールをキープする時間が長くなるだろう。質の高い選手もいる。少ないチャンスをものにすることが必要で、相手がボールを持つ時間が長くなる分、いい守備をして、自信を持ってプレーしないといけない。そして運も味方に付けないといけない」

―ジャマイカ戦の内容を見てそのままのメンバーで行くかどうか決めると話していたが、メンバーを代える考えは?
「選手を入れ替える。ジャマイカ戦と比べると、6人代わる。現在はアジア杯に向けて選手を選考している時期。もちろん結果も求めるが、選手を見つけることが最優先になる。こういう試合で選手が自分を見せるチャンスがあるのは素晴らしいことだと思う」

―ピッチコンディションはどうか。
「シンガポールの方が努力して、ピッチをいい状態にしようとしている姿が見えるが、芝生が最も良い状態になるにはもう少し時間が必要だったのかなと思う。少し砂が多くて、最高のプレーを見せるには少し難しいピッチかもしれない」

―過去3試合と違って、海外で、しかも非常に強い相手と対戦するが、そういう異なる状況で見極められることもあるのか?
「そのためにここに来ている。ブラジルという難しい対戦相手と、自分たちが勝利の有力候補ではない状況で戦う。また、アジア杯はホームゲームがない大会でもある」

―先発を6人代えるということだが、守備の時間が長くなることを考慮しての変更か。それとも中3日ということで、選手のコンディションを見ての判断か?
「我々は昨日、雨のせいで練習のセッションが一つ影響を受けた。練習は2日間しかできていない。今、私が行いたいのは選手を試すこと。アジア杯に向けて選手を見ること。それと同時に、選手の肉体を痛めつけないことも考えている」

―選手は自分のアピールに必死で目の前の相手に勝つという闘争心があまり出ていないのではないか。
「それには同意しかねる。ウルグアイ戦、ベネズエラ戦、ジャマイカ戦でチームが戦わなかったとは言えない。いいプレーができなかったということなら、それについていろいろ議論できる。しかし、闘争心がなかった、戦わなかったということには賛成できない。明日も楽なゲームではない。難しいゲームだ。しかし戦う。その部分に関しては心配しなくてもいい」

―良い守備というのは?
「今までどおり4-3-3の形でいくが、コンパクトにやるということ。(前線から最終ラインまで)40mぐらいの距離を保ちながらプレーしないといけない。ただ、4-3-3の形は変わらない。ここ2、3試合では、間にスペースを与える場面があった。そこをコンパクトにすること。ブラジルはドゥンガ監督になってから4得点しているが、そのうち3得点はセットプレーから。そこはしっかり守らないといけない」

―アジア杯に向けた準備は順調か?
「FIFAのルールに則って組むことができるのは6試合だった。6試合プレーしたうえで、23人の選手を決めたいと思っている。Jリーグにはいい驚きを与えられているし、非常にいい選手を見つけられている。そして、20人以上の選手が欧州でプレーしている。いい素材がある。アジア杯までの時間が十分にあることを祈っている。今のところはいい方向に進んでいる。結果はそこまでよくないかもしれないが、選手の選考という意味では非常にうまくいっている」

―6人代えるというのはいつ決めたのか? ジャマイカ戦の前に決めていたのか?
「ジャマイカ戦のあと、選手をあまり消耗させたくないという考えの下、決定した。目的は選手を見ることなので、それで代えることにした」

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