長髪をなびかせてピッチを疾走し、「野人」の愛称で広く知られる岡野雅行。浦和や神戸などを経て、2010年途中からはガイナーレ鳥取でプレー。昨季限りで現役を引退し、今季から鳥取のゼネラルマネジャー(GM)を務めている。

　日本をW杯初出場に導くゴールを決めるなど、日本サッカー史に残るキャリアを築いてきた伝説の男。そんな岡野氏が、ついに「鳥取の監督」に就任することになった!
　
　…といっても、ガイナーレ鳥取の監督ではない。岡野が就任したのは「鳥取県代表監督」だ。

　周辺の自動車道の全線開通、航空路線の充実など、全国各地からのアクセスが飛躍的に改善され、豊富な観光素材と合わせた『山陰大周遊』の情報発信に取り組んでいる鳥取県。その存在と魅力を全国にPRするために、岡野氏が就任したのが「鳥取県代表監督」なのだ。
　
　鳥取県の平井伸治(ひらい・しんじ)知事から「鳥取県代表監督」に任命された岡野氏は、アギーレジャパンならぬ“岡野TOTTORI”を立ち上げ。「23人の選手」を発表し、その中から「先発メンバー」を選んで戦いに臨む。この「選手」は、鳥取県の名物、名所などから岡野氏自らが選んだもので、さまざまな観光地や名産がピックアップされている。

「鳥取県をPRするという大役をいただき、大変光栄に思います」と語った岡野氏は、「(監督になるために必要な)S級ライセンスを持っていないのに、まさか監督になれるとは思ってもみませんでした」と笑いつつ、「鳥取県には、皆さんに知られていない魅力がたくさんあります。今回作成した動画を通じて、少しでも魅力が伝わり、鳥取県に来てくださる方が増えるのを願っています!　同時にガイナーレ鳥取も応援よろしくお願いします!」と、全国の人々に呼びかけた。

　動画は3編に分かれており、第1弾となる「宣言編」は、「とっとり動画ちゃんねる」で、すでに公開中。23人のメンバーを発表する「記者会見編」、先発メンバーを選ぶ「イレブン発表編」は、10月下旬以降に順次、公開される予定だ。

　果たして“岡野TOTTORI”は、どんなチームなのか?　全貌は、動画の公開を待て!

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(取材・文　石倉利英)