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[国体少年男子]「涼太郎が入ったら何とかなる」U-17日本代表MF伊藤が岡山県を活性化

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[10.17 国体少年男子1回戦 岡山県 1-0 長崎県 雲仙市国見総合運動公園多目的芝生広場]

「彼ら、涼太郎が入ったら何とかなるというのがある」。岡山県の金田哲朋監督(玉野光南高)は、チームメートが持つU-17日本代表MF伊藤涼太郎(作陽高2年)に対する信頼度の高さを口にした。実際、1-0の後半12分に彼が投入されると、チームのギアが一段階上がった。必死の反撃を見せる長崎県をまた押し返す原動力となった伊藤。トラップ、ボールコントロール、ドリブルと一つひとつのプレーで相手との差をつけたMFはスルーパスを通し、DFをかわしてからのシュートなどビッグチャンスをつくり出した。

 それでも金田監督は「彼は満足していないと思います」と微笑み、伊藤も「きょう全然でしたね。ドリブルで行って詰まってクリアされたり。まだまだですね」と首を振った。怪我明けの影響もあってベンチスタートだったが、コンディションは戻っているだけにもっとやらなければならなかった。「去年悔しい思いしたので今年は日本一目指して頑張る」と誓うMFはチームを勝たせるようなのプレーをしなければいけなかった。だからこそ、次戦ではよりチームの勝利に貢献するつもりだ。

 今大会の目標は日本一、そして個人としても代表復帰へのアピールをすることだ。今年7月の国際ユースサッカーin新潟ではU-17日本代表に選出。ゴールをアシストするなど持ち味を発揮したが、守備の面や背後への飛び出しなど課題も多かった。「個人的には自分の長所とかアピールしてどんどん見てもらいたい。ただ個人も大事ですけど、チームが勝つことが一番大事。日本一を全員が目指している。自分よりもチームのために働く」。岡山の勝利のために働き、自身も輝く。

(取材・文 吉田太郎)
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