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[MOM1148]大分県GK真木晃平(大分U-18、1年)_岡山出身GKがビッグセーブで白星もたらす

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] 
[10.17 国体少年男子1回戦 大分県 0-0(PK5-4)静岡県 長崎県立百花台公園サッカー場(人工芝)]

 岡山県出身で、大分県選抜の一員となったGKがビッグセーブで大分を勝利へ導いた。GK真木晃平(大分U-18、1年)は後半終了間際に迎えた相手アタッカーとの1対1のシーンを「最後で時間もなくてみんな疲れていた。ここで止めないと、と思っていた。相手のタッチもデカくなったので気持ちで行きました。試合ではアドレナリンとか出て結構止められます」と渾身のセーブ。瞬時に距離を詰めてから伸ばした腕でキャッチした。

 チームを救った守護神はPK戦でヒーローとなった。4-4で迎えた5人目、U-16日本代表MF下口稚葉のシュートを右へ跳んでストップ。非常に大きな声で相手選手を威嚇していた静岡GK水谷駿介に対し、真木は自分を冷静にコントロールしながらキックに集中すると、「みんな声かけてくれて、リラックスして、跳びたい方向に跳ばせてもらいました」と大仕事をしてのけた。「PK戦は好きなんです。小学校で県の決勝で負けたんですけど、それ以外で負けていないです」と真木。得意としているPK戦で大分に歓喜をもたらした。

 真木は中学時代、岡山県のハジャスFCに所属。大分県で開催されたナショナルトレセンU-14でのプレーを評価されて大分トリニータからスカウトされた。「環境が良かったり、プロにいちばん近い場所。大分ユースから行った西川選手のように足下もできる選手になっていきたい」という理由で地元を離れて大分でプロを目指すことを決意。そして国体選抜に選出された岡山出身のGKは、家族も駆け付けた試合で活躍して見せた。目標はこの日、開催県の長崎県を破った地元・岡山県と決勝を戦うことだ。「岡山も出ている。ほぼ全員知っているんで決勝で当たりたいです」。その目標を達成するためにもまだまだ負ける訳にはいかない。

(取材・文 吉田太郎)
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