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藤本が古巣・清水相手に決勝弾…横浜FMは3戦ぶり得点&白星

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[10.18 J1第28節 横浜FM1-0清水 日産]

 J1は18日、第28節を各地で行い、日産スタジアムでは10位の横浜F・マリノスが16位の清水エスパルスをホームに迎えた。スコアレスで前半を折り返した試合は、後半13分に05年から10年まで清水に在籍したMF藤本淳吾のゴールで横浜FMが先制。そのまま逃げ切った横浜FMが1-0で3試合ぶりの勝利を収めた。

 02年から06年まで横浜FMに在籍した元日本代表の奥大介さんが前日の17日に逝去。キックオフ前に黙祷も捧げられた追悼試合は、横浜FMが主導権を握って試合を進めた。前半11分、藤本の落としを受けたMF富澤清太郎がミドルシュートを狙ったが、GK櫛引政敏の好セーブに遭い、ネットを揺らすには至らない。

 その後もシュートチャンスを作り出した横浜FMは、前半15分にドリブルでPA付近までボールを運んだMF中村俊輔がシュートまで持ち込むが、櫛引にセーブされてしまう。さらに、同17分にはDFファビオがミドルレンジから強烈なシュートを放ったものの、またもや櫛引が立ちはだかり、スコアを動かすことができない。

 一方の清水はなかなかシュートまで持ち込めない時間帯が続いた。前半25分にFW大前元紀のFKをDF平岡康裕がヘディングシュートを放つも、惜しくもボールは枠を外れた。しかし、前半34分にDF吉田豊のパスミスから迎えたピンチでFW伊藤翔のシュートを再び櫛引が弾き出すなど、守護神がゴールマウスにカギをかけて前半をスコアレスで折り返した。

 しかし、後半に入ってもリズムを作る横浜FMが後半13分、ついに櫛引の牙城を崩す。DF中澤佑二が打ち込んだ縦パスをMF兵藤慎剛が後方へ流すと、ボールに反応した藤本が中央に切り込んで左足を振り抜きネットを揺らした。2試合連続ノーゴールだった横浜FMにとって、3試合ぶりの得点となった。

 攻撃の手を緩めない横浜FMは、後半15分に中村のパスを受けた藤本が横にはたき、フリーになったMF佐藤優平が豪快に狙うも惜しくもシュートは枠を外れた。さらに同16分には中村のパスから抜け出した佐藤が再び強烈なシュートを放ったが、これも枠を捉え切れずに追加点を奪えない。

 反撃を試みたい清水は後半22分にFWノヴァコヴィッチに代えてMF高木善朗を投入。その後、押し込む時間帯も作ったが、後半35分にゴール前で決定機を迎えたMF石毛秀樹が空振りしてしまうなど、最後まで同点ゴールを奪うことはできず。1-0のまま逃げ切った横浜FMが、3試合ぶりの白星を獲得した。

(取材・文 折戸岳彦)

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