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J1残留にまた前進! 大宮がF東京からホームゲーム初勝利を挙げて3連勝

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[10.18 J1第28節 大宮1-0F東京 NACK]

 J1は18日に第28節を各地で行い、15位の大宮アルディージャと6位のFC東京が対戦した。99年の初対戦以来、過去8試合、J1で行われたホームゲームでF東京に全敗を喫していた大宮。しかし、この日は1-0で通算9試合目にして勝利を挙げ、リーグ戦3連勝を飾っている。一方のF東京は、5月以来となる手痛い連敗を喫した。

 前節・甲府戦に勝ち、2連勝で5か月ぶりに降格圏を脱出した大宮は、FW富山貴光に代えて、FWムルジャが3試合ぶりに先発出場。一方、前節の仙台戦(0-1)でリーグ戦の連続無敗試合が16でストップしたF東京は、DFカニーニがリーグ戦初先発。MF三田啓貴がMF羽生直剛に代わって先発し、出場停止のFWエドゥーに代わり、FW渡邉千真が先発に名を連ねている。

 F東京からのホームゲーム初勝利を目指す大宮だが、この試合でも序盤から圧力をかけられる。それでも前半5分、渡邉のヒールパスから三田のシュートをGK北野貴之が防ぐと、同22分にもMF河野広貴のシュートをGK北野がセーブして得点を与えない。

 大宮は前半14分、MF金澤慎が負傷し、MF増田誓志と交代する。その増田が30分、MF泉澤仁からのパスを受けて、チーム最初のシュートとなるミドルシュートを放つが、枠を捉えることができない。このまま前半をスコアレスで折り返すかと思われた43分、中盤でFWムルジャがファウルを受けた大宮は、MF家長昭博が素早くリスタート。そのまま敵陣までボールを運ぶと、家長のクロスを最後はDF高橋祥平がヘッドで合わせて大宮が1点を先制。前半、シュート2本の大宮がリードして折り返す。

 1点を追うF東京は、後半開始早々に大宮の緩いバックパスを受けたGK北野に河野がプレッシングを掛けるなど、積極的な姿勢を示していく。大宮も後半15分、右サイドの高い位置で家長が河野からボールを奪う。家長は戻って来た河野に抱きかかえられるように倒されたが、上田益也主審は家長のシミューレションを取り、家長にイエローカードを出した。

 累積警告のため、次節出場停止となる家長は、後半17分にも見せ場をつくる。MF米本拓司の股間を抜くドリブルからシュートを放ったが、GK権田修一に抑えられた。F東京も25分、河野からのパスを受けた武藤が左足でシュートを打つ。GK北野に止められる。こぼれ球の処理に大宮DFが手間取ると、プレスを掛けて奪い返す。再び武藤がシュートしたが、これもGK北野に防がれた。

 F東京は27分に三田を下げて、FW中島翔哉を投入する。高い位置でボールを保持し、大宮ゴールに迫るF東京だが、得点を挙げられないまま時間が推移していった。大宮は後半35分にムルジャを下げて、MF趙源熙を起用し、守備を固める。後半40分にF東京は、中島からの縦パスを受けた武藤がPA内でシュートを放つが、大きく左に外してしまう。同42分にもDF徳永悠平からのクロスを渡邉千がヘッドで狙ったが、右に逸れた。

 大宮は43分に泉澤をベンチに下げて、FW富山貴光をピッチに送り出す。4分間のアディショナルタイム、F東京は攻め込み続けたが、最後まで得点を挙げることはできなかった。このまま1-0で逃げ切った大宮が、2試合連続の完封で3連勝。勝ち点を31に伸ばして、順位も14位に上げている。
(取材・文 河合拓)
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