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[MOM1149]大阪府FW堂安律(G大阪ユース、1年)_大阪の10番は相手圧倒するパフォーマンス

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] 
[10.18 国体少年男子2回戦 大阪府 4-0 青森県 長崎県立百花台公園サッカー場(人工芝)]

大阪府の永野悦次郎監督(大阪桐蔭高)は無得点に終わったものの、そのスキルの高さで攻撃をけん引したAFC U-16選手権日本代表FW堂安律(G大阪ユース、1年)に高い評価を与えていた。そして「日常のところの人間性を磨いてほしい。まだまだ上手くいかない時に落胆してしまうことがある。(日々のところから成長して)スター選手になって欲しい」と期待した。

 今大会屈指のタレント。特にボールを持った時の動きは群を抜いていた。7本放ったシュートは青森GK山田潤哉がビッグセーブを連発したことでゴールにつながらなかったが、ボールが入れば相手の逆を取り、DF間を強引に切り裂いていく。そしてスルーパスを次々と通して決定機を演出した。ボールを失うシーンもあったが、大阪の10番は相手を圧倒するようなパフォーマンスだった。ただ永野監督の指摘の通り、堂安本人も波があることを認めている。「調子悪い時に切り替え上手くできひんことがあるので、上手くメンタルの持ちようとかできてくれば、波も少なくなって調子悪い時にいつもと同じようなプレーができる」。

 最近ではFW南野拓実(C大阪)やG大阪ユースの先輩MF市丸瑞希が国体での活躍を先につなげている。「南野さんとか市丸瑞希くんとかここを経験して上に行っていると聞いているので楽しみにこの大会に臨んでいますし、大阪は優勝したことないので優勝したい」。そのためにエースはよりチームがゴールを奪い、勝つためのプレーをする。「もっと相手にとって怖いプレーを最優先に考えてプレーしなければいけないと思いました。(突破も)抜けるんやったら行っていいんですけど、味方を使った方が早いとか一番ゴールに近いプレーを逆算して考えていかないと。次の試合も相手は強くなってくると思う。FWとして点取りたいと思うし、チームとしての結果は出さなければいけないと思うので、守備ももっと献身的にやって、そこから自分の特長とか出していきたい」。国体で日本一を獲得してさらなる高みへ。今大会の主役候補はタイトルを獲得し、将来へのステップとする。

(取材・文 吉田太郎)
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