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ダメ押しゴールの横浜FC MF寺田「今日の試合を最低限に」

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[10.19 J2第37節 横浜FC 3-0 栃木 ニッパ球]

 後半31分、横浜FCは栃木SCの守備を崩し、MF寺田紳一がチーム3点目となるダメ押しゴールを決めた。寺田はそのままベンチに走って行き、左腕に巻いていた喪章を、チームメイトたちと天に掲げた。2日前、交通事故で亡くなった元日本代表MF奥大介氏に、自身の今シーズン2点目を捧げた。

「僕は本当に大さんにお世話になっていて、すごく辛かった。『こういうときは、点を決められるかな』と思っていて、点を決めたら、喪章を天に掲げようと決めていました。ただ、前半が終わった時点で『今日、オレはないな』と思って、ハーフタイムで黒津さんに『3点目を決めたら、ベンチに行って喪章を掲げよう』と言っていたのですが、僕が取れたので、それは良かったです」

 ここ6試合未勝利だった横浜FCだが、それが嘘のような快勝劇だった。「ここ最近の試合、アグレッシブに前から行く守備ができていなかった。今週の練習でスタッフに強く言われて、みんなで考えながらやったのが良い結果になり、自信も付いたと思う」と、寺田は振り返り、「これを1年間コンスタントに出し切る力は、僕たちにないかもしれない。でも、残り5試合、そういう部分を、出来が悪いときも出せるようにしたい。今日の試合を最低限にして、負けるときがあっても連敗しないようにしたいし、負けてもブレないものをつくっていきたい」と、まだ続くシーズンへの課題を口にした。

(取材・文 河合拓)
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