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[MOM1153]群馬県FW落合太輝(桐生一高1年)_「次こそは」の思い込めて放った劇的V弾

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] 
[10.19 国体少年男子準々決勝 群馬県 1-0(延長)鹿児島県 雲仙市国見総合運動公園多目的芝生広場]

 群馬県は交代出場のFW落合太輝(桐生一高1年)が熱戦に決着をつけるゴールを決めた。延長後半8分、群馬はFW池田啓佑(前橋育英高1年)が敵陣でインターセプトすると、FW荒木慶彦(前橋育英高2年)が反転して出したスルーパスでFW落合太輝(桐生一高1年)が抜け出す。そして飛び出してきたGKのタイミングを外し、左足シュートをゴール右隅へ流し込んだ。櫻井勉監督(前橋育英高)は「GKがいいタイミングで出てきたけれど上手くタイミングずらして。(彼に)助けられましたね」と感謝。落合は「苦しい試合だったんですけど、途中から自分が出て、絶対に決めてやろうという気持ちで決められて良かったです。嬉しかったです」と表情を緩めた。

 延長戦から投入された落合にとっては、「3度目の正直」と言えるゴールだった。延長前半5分に右クロスを右足ボレーで合わせようとするもヒットせず。同10分にはスルーパスで抜け出しながらもGKの脇を狙ったシュートはGK大迫敬介のビッグセーブによって阻まれた。そして後半8分に再び迎えたGKとの1対1のチャンス。直前に止められたことは脳裏に残っていたというが、それでも「次こそは決めてやろうと。いいパスが来て、1対1の状態だったので決めるだけでした」と左足で今度はゴールへ沈めた。

 スピードとテクニックを駆使してドリブルからゴールを決めるストライカー。8月の国体関東ブロック予選はメンバー落ちを経験したが、9月の強化合宿で新潟県からゴールを決めるなど自信を深め、本大会でのメンバー入りを果たした。今回の群馬県選抜は16人中14人を前橋育英高の選手たちが占めるが、「桐生一として選ばれている。仲間の分もゴールを決めてチームのために貢献したいです」と誓う。桐生一のチームメートたちからは「オレらの分まで頑張ってこい、点取って来いと」と送り出されているだけに、残り2試合でも桐生一の代表として、群馬県の代表としてゴールという結果を残すだけだ。

(取材・文 吉田太郎)
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