J3のガイナーレ鳥取が今年5月から7月にかけて実施した、強化資金獲得のための「野人と漁師のツートッププロジェクト」。全国の自治体が実施している“ふるさと納税”と同様に、1口5000円の寄付を募り、2口以上の寄付には御礼として鳥取・境港(さかいみなと)産の5000円相当の海産物が贈られる、というもので、最終的に5296口、2648万円が集まる大ヒット企画となった。

　そして、第2弾として発表されたのが「野人のまじめな地方創生案　野人と漁師の“チームとっとり”プロジェクト!」。今回は、ガイナーレ鳥取を盛り立て、地方を引き立てる〔チームとっとりメンバー〕を募集するというものだ。メンバーにエントリーした後は、前回の「野人と漁師の～」と同様、種別に応じて境港の水産物直売センターから「海産物セット」が贈られる。集まった資金から経費を差し引いた部分を、ガイナーレ鳥取が魅力的なチームとなるように強化予算として活用し、とっとりの元気につなげていく。

　メンバー種別は、エントリー費1万円(※税抜、以下同)の「ブロンズ」、同3万円の「シルバー」、同10万円の「ゴールド」の3種類(※1人での複数のエントリーも可能)。各エントリー費の半額相当の海産物が、期間中に1回(ブロンズ)から3回(シルバー&ゴールド)に分けて贈られる。前回は海産物の種類を選択できなかったが、今回は「ブロンズ」と「シルバー」については初回の選択が可能。「ゴールド」は種別の選択はできないが、他のメンバーに贈られるもの以上の「スペシャル海産物」が、3回に分けて贈られる予定だ。

　すでに募集が始まっている前期のエントリー期間は、今年10月中旬から2015年1月末まで(後期は2015年5月から8月までの予定)。申し込みは、ガイナーレ鳥取のオフィシャルグッズショップオンラインのほか、現金書留、クラブ事務所、ホームゲーム会場でも受け付けている。
　
　岡野雅行GMは「おかげさまで大好評をいただいた前回のプロジェクトの後、『いい企画だったから、継続してやったらいいんじゃない!?』という声をたくさんお聞きしました。いま世の中では、日本の『地方』をどうするのか、すごく話題になっているようです。難しいことは分かりませんが、地方の素晴らしさを分かち合える“メンバー”がたくさんいて、そのみんなで一つの『チーム』になることができれば、きっとすごい力が発揮できると思います。まずはガイナーレ鳥取を『とびっきり魅力的なチーム』にすることが、GMの僕の仕事です。そして、そのガイナーレ鳥取がきっかけとなって、地方に大きなエネルギーが生まれれば、こんなにうれしいことはありません。皆さんのお力を集めていただき、ともに“チームとっとり”のメンバーになっていただけたらと思います。よろしくお願いします!」と、全国からの参加を呼び掛けた。今回はどれだけのメンバーが集まるのか注目だ。

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(取材・文　石倉利英)