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浦和MF柏木の柏戦でのゴールが月間ベストゴールに

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 Jリーグは21日、浦和レッズのMF柏木陽介が第24節の柏戦で決めたゴールが、9月の月間ベストゴールに選出されたことを発表した。柏木はFW李忠成からのヒールパスを受けると、そのままPA内に侵入。複数のDFに囲まれながらも左足でシュートを決めた。

 Jリーグ選考委員は、技術的な観点から「興梠選手、李選手からのパスを、相手チームディフェンダーの位置を把握しながら振り切るテクニックが光ったゴール。PA外から走りこみ、パスを受けた後もその勢いのままゴールに向かい、挟み込まれそうになりながらも相手選手をかわし、空いたスペースを作り左足で決める一瞬の判断力は見事である。 浦和の好調な攻撃陣の起点となる柏木選手の今季2点目となるゴールであった」と、評価。

 さらに、チーム戦術的な観点からも、「浦和が誇る前線の3人による連係で生まれたゴール。興梠選手はコントロールが難しいボールを体を反転させて味方につなぎ、李選手がボールのスピードを落とさず、ヒールパスで柏木選手につなぐアイデアで相手選手を翻弄し、柏木選手の動き出しとテクニックで決めた、意図が感じられるチームプレーであった。皆の意識がゴールに向かっているからこそ成り立つ象徴的なシーンであった」と、選出理由を示している。

 受賞した柏木は 「月間ベストゴールに選んでいただきありがとうございます。正直このゴールで月間ベストゴールをとれるとは思っていなかったので非常に驚いていますが、このような賞をいただけることは非常に嬉しいです」と喜び、シュートのタイミングを変えたことについては「ファーストタッチは右足でしたが、そこで前に進むことができた。相手DFが来ているのは分かっていたので、ずらしたというよりも、少し冷静にもう一つボールを持ち出すことによって自分の得意な左足に持ち込めると思っていたので、自分の中では空間が止まったような感じがあり、特に意識したというよりは、自分の頭の中で描いているシチュエーション通りにボールを運べたと思います」と説明する。

 そして、リーグ終盤に向けて「昨年、一昨年といいところまでいったが優勝できなかったので、ラストの6試合がすごく大事だと改めて気づかされていますし、そこで結果を残すということが優勝に向けてひとつ大事なところだと思うので、ここから気を抜かず自分たちができることをしっかりやって、ホームスタジアムにたくさんの人が来てみんなで優勝という喜びを味わえるように頑張っていきたいと思います」と、意気込みを語った。

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