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[ケイスポ]またもやセットプレーから失点、最下位相手に痛い敗戦 中大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[10.19 関東1部・リーグ第18節 慶應義塾大0-2中大 味の素スタジアム西競技場]

 前節、慶大は東国大相手にチャンスを多く作りながらもスコアレスドローに終わり、インカレ出場権争いから抜け出すことは叶わなかった。ここ5試合勝ちがない慶大は「重かった」(須田芳正監督)と、序盤から中大に押される場面が多く、試合終了間際にセットプレーから失点。前がかりになったところでカウンターから追加点を奪われ万事休す。インカレ出場権獲得に向け勝ち点3が必須だった慶大にとっては非常に痛い敗戦となった。

 インカレ出場権獲得を狙う慶大と1部残留を目指す中大の一戦は、序盤は中大がボールを保持し、引いてブロックを敷く慶大の守備のスキを狙う展開となる。しかし10分を過ぎると、慶大は相手のパス回しにも慣れ、カウンターからチャンスを作り出す。12分、中盤で相手からボールを奪うと、増田湧介主将(4年=清水東高)、端山豪(3年=東京ヴェルディユース)、保田隆介(4年=横浜F.マリノスユース)が素早いパス回しで右サイドを崩しクロスを上げる。ファーサイドで待っていた宮地元貴(2年=東京ヴェルディユース)が頭で合わせるもGKの正面へ。その後も相手のボールを奪ってから手数を掛けずに攻める。しかし相手のゴール前に侵入することはできずに、ミドル、ロングシュートが目立ち、中大ゴールを割ることはできずに前半をスコアレスで折り返す。
 
 後半に入っても、中大がボールを保持し慶大がカウンターを狙うという構図となる。52分、中央で保田からパスを受けた端山が巧みなテクニックで相手を翻弄し、シュートを放つも惜しくもGKに阻まれる。3分後には、山浦新(4年=東京ヴェルディユース)からのパスを受けた端山がDFを1人かわすと、ゴール右隅を狙ったループシュートを放つ。これはわずかにゴール上に外れるが、得点のにおいを感じさせる時間帯が続く。その後も慶大はインカレ出場権獲得に向け、中大は1部残留に向け維持と意地がぶつかり合う熱い戦いが続く。試合が動いたのは82分。中大はCKから左サイドで存在感を放っていた縣翔平(2年=青森山田高)が頭で合わせ、待望の先制点を奪う。インカレに向け下位相手に勝ち点を落とせない慶大は中盤を省き前線へ放り込みなんとか同点に追い付こうとするも中大ディフェンス陣に跳ね返されシュートを放てない。なかなか攻め切れないでいると92+2分、慶大は前掛かりになったところで、中大のエース砂川優太郎(4年=サンフレッチェ広島ユース)にミドルシュートを決められ万事休す。最下位相手に痛恨の敗戦。勝ち点を積み上げることはできなかった。

 今節は幸いにもインカレ出場権獲得を争うライバルがいずれも敗戦(※)し、慶大の順位も6位で変わらず。この3チームの争いから抜け出すためには勝利に勝ち点3を取る以外にない。次節の相手は、今年のアミノバイタル杯で敗れた流経大。総理大臣杯でも2連覇を達成した手ごわい相手だ。インカレを目指す戦いもラスト4試合。熱い戦いはまだまだ続く。

※国士大1●3筑波大、駒大3●5専大

試合後の監督・選手のコメント

●須田芳正監督
―今日の試合を振り返って
「重たいって感じだよね、雰囲気的に。勝てる気がしないというか、点数入る気がしないし」

―試合の中で良かった点は
「良かった点はあまり無かったかな」

―逆に悪かった点は
「攻撃での大胆さが無かったね。後半の立ち上がりなんかは良い形でチャンスは作れているけれども、入る気がしないというかね。その辺りも含めてフレッシュな選手を使うのが一番良いかな。リーグ戦も3つ(上位、中位、下位)に分かれて、自分たちはインカレ出場を目指して戦っているので、あと4試合をチーム全体で戦うという意味でも、ここ6試合連敗はないけれども勝ちがないということで何か変えないといけないと思います。新しい選手を思い切って使いたいなとは思っています」

―チームとして足りないところは
「相手のやり方も分かっていて、勝負所で徹底できていないのは課題かな。ずっとメンバーを固定しているというのもあるんだけどね。疲れもあるし」

―セットプレーからの失点も目立っているが
「それは良くないよね。今週は練習してきたんだけど、あのような形でやられてしまうのは。自分たちは逆にセットプレーで点を取らないといけないチームだから、そこも含めてもう一回確認しないといけないですね」

―次節に向けて
「チームの雰囲気を変えて戦いたいなと思います」

増田湧介主将(4年=清水東高)
―今日の試合を振り返って
「相手は残留争いをしているということで勢いもあったし、一番負けてはいけない相手だったし、自分たちも勝ちがないという状態だったので、その中で負けてしまったことは悔しいです」

―セットプレーからの失点が目立っているが
「練習の中でもそこをフォーカスしてやっているんですけど、なかなか改善されないので、次節に向けてもそこはしっかりと取り組んでいかなければいけないと思います」

―チャンスを作りながらも得点できない点は
「良い形は何度か作れていたので、最後のフィニッシュのところの精度を上げていきたいです」

―次節に向けて
「残りも少ないですし一戦一戦自分たちは勝利を目指して戦うだけなので、できるだけ良い準備をしたいと思います」


(取材・文 慶應スポーツ 青山直樹)

[次節試合予定]

第19節 10月26日 流経大戦 (11:30@味の素フィールド西が丘)

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