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アウェーでの勝ち点1を前向きに捉えるMF扇原「勝ち点ゼロで帰るわけにいかない」

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[10.26 J1第30節 横浜FM 0-0 C大阪 日産ス]

 セレッソ大阪は26日、敵地で行われた横浜F・マリノス戦に0-0で引き分け、勝ち点1をモノにした。J1残留に向けて勝ち点3が必要な状況だが、攻め切れなかった。試合終盤は、中位の横浜FMがボールを保持する中で、大熊裕司監督も後半アディショナルタイムに、DF酒本憲幸とDF新井場徹に代えることで、勝ち点1を持ち帰る意図を鮮明にした。

 チームには、第28節の鳥栖戦のイメージが残っているようだ。後半アディショナルタイムにFW豊田陽平にゴールを決められ、0-1で敗れた一戦だ。

 MF扇原貴宏は、「今日に関してはアウェーでの戦いでしたし、終盤になって0-0だったら、リスクを冒していくよりも、勝ち点1を拾うことをみんな頭に入れながら戦っていました。鳥栖戦が、ああいう形で負けてしまったので。引き分けを負けにしたりするのは、今の順位にいる以上、もったいない。0-0という状況で試合が進んでいたら、最低、勝ち点1を持って帰ろうというのを、みんな思っていました。勝ち点ゼロで帰るわけにはいかないので」と、勝ち点1を積み上げられたことを前向きに捉える。

 各世代別の日本代表選手たちに加え、ウルグアイ代表FWフォルラン、元ドイツ代表FWカカウらも擁するC大阪。個々の能力の高さがあることは、自分たちも分かっているだけに、当然、現在の戦い方にもどかしさはある。「自分たちも今の順位にいて、やりたいことは伸び伸びとはできていない」と、扇原も認めるが、「そこはバランスというか、伸び伸びする部分はもっと増やさないと点も取れない。もっと勇気を持って、攻撃の部分は出して行きたい」と、今後へ向けて決意を口にした。

 残り4試合、C大阪は残留を争う甲府、仙台、大宮との直接対決を残す。次節はホームに勝ち点3差ながら13位にいる甲府を迎える。この日は不発に終わった攻撃面は、修正が必要だろう。「やっぱり一人ひとりがもっと呼吸を合わせないといけないですし、次の1週間はしっかり練習で合わせていきたい」と話す扇原は、「今日の結果をポジティブに捉えて、次のホームでの直接対決に気持ちを切り替えたい」と、甲府戦を見据えた。
(取材・文 河合拓)
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