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[MOM1176]作陽FW美馬翔太(3年)_献身性光る主砲、今大会チーム全得点たたき出す

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.1 全国高校選手権岡山県予選準々決勝 作陽高 1-0 岡山学芸館高 美作ラグビー・サッカー場]


 左サイドのスローインから、目の前のコースが一瞬、空いた瞬間を逃さなかった。作陽高FW美馬翔太(3年)が「スリッピーなピッチだったので、スミを狙えばチャンスになると思っていた」と振り返った右足ミドルは、狙い通りに左下スミを捉え、ワンバウンドして加速したボールがネットに吸い込まれた。

 初戦となった2回戦の玉野戦では、ハットトリックを達成して3-1の勝利に貢献しており、今予選のチームの全4得点をたたき出す大活躍。「今日も自分が点を取れば勝てると思っていた」というコメント通りに、チームをベスト4に導いた。

 野村雅之監督が「とにかく献身的。精度が高くない部分もあるけど、それを補うだけのチームへの献身性がある」と語る持ち味を、この日も遺憾なく発揮した。開始直後から前線を幅広く動き回り、攻撃では前線でのポストワークやスペースへのラン、守備では素早い切り替えやプレスバックを忠実に遂行。前半に何度かあった追加点のチャンスを逃し、「あれを決められないのが課題」と反省も口にしたが、攻守両面で体を張って粘り強くプレーし、ゴールだけにとどまらない貢献度の高さを示した。

 昨年の決勝は、控えに入ったものの出場はできず、PK戦で敗れるチームをベンチから見ていた。「去年のぶんも勝って、全国でも勝ち上がれるように頑張りたい」と語る得点源は、ここまでの活躍にも「これで満足せず、もっと点を取りたい」と満足せず、さらなるゴールと、出場権奪回を誓った。

[写真]今大会、作陽の全得点をたたき出している美馬(左)

(取材・文 石倉利英)
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