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あわや退場も完封に貢献しお立ち台へ…柏DF中谷「ビックリしました」

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[11.2 J1第31節 柏2-0徳島 柏]

 4連勝を飾った柏レイソル、試合後のヒーローインタビューでお立ち台に上がったのは、得点を挙げたFWドゥドゥでもFWレアンドロでもなく、J1出場2試合目となる若きCBだった。

 DF鈴木大輔とDF渡部博文が出場停止、DF近藤直也がコンディション不良と、レギュラークラスのCBを欠く中で抜擢された18歳のDF中谷進之介。3-4-2-1のミラーゲームで、FWアドリアーノとマッチアップした。「アドリアーノが自分のところにくるというよりは、サイドに貼っていたので、(高山)薫くんとの受け渡しはよくできていたと思います」。2試合ぶりの無失点に貢献した中谷は、試合を振り返った。

 カウンターの起点としてボールの収まりどころになるアドリアーノを「潰すことを意識していた」という中谷。後半14分にはアドリアーノに楔のボールが入った瞬間に、後ろからチャージして初の警告を受ける。31分にはDF増嶋竜也がFWキム・ジョンミンに振り切られたところでカバーに入ると、キムのドリブル突破を体で止めてしまい、主審の笛が鳴る。「ホントに退場するかと思いました。やべえって」。2度目のイエローカードが提示されるかと思われたが、中谷はピッチに残ることを許された。

 デビュー戦となった前々節のG大阪(1-0)に続いてのシャットアウト。終止笑顔で記者に応じていた中谷だったが、「後半に相手がプレッシャーにきたときに、薫くんに早く(パスを)つけてしまうことが多かったので、そこで栗さん(MF栗澤僚一)とかをもう少しうまく使いながら、中盤のスペースを空けられたらよかった」と攻撃面での課題を言えば、「アドリアーノとマッチアップしたときに、自分がいくのかいかないのかの判断をもっと早くしていければ。そうすればマスくん(DF増嶋竜也)もカバーしやすいと思う」と守備面でも自らを諌めることも忘れない。

「ビックリしました」と初のお立ち台を回想していた中谷。下部組織出身、柏サポーター期待の若武者は、確かな成長を見せている。

(取材・文 奥山典幸)

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