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独紙評価:香川、「X・アロンソを試合から取り除いた」

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チームは敗戦も、香川は高めの採点

 ドルトムントは、1日に行われたブンデスリーガ第10節、バイエルンとのアウェー戦を1-2で落とした。トップ下で先発出場したMF香川真司は、71分までプレー。先制点に絡む活躍を見せ、ドイツメディアによる評価は高かった。

 ドルトムントは前半、高い位置でプレスをかけ、バイエルン特有のポゼッションサッカーを発揮させず。ドイツ『キッカー』はマッチレポートにて、前半「(ピエール・エメリク・)オーバメヤン、(マルコ・)ロイス、香川の3人が形成した列は、プレスでピッチ中央を封じ込み、シャビ・アロンソをプレーから取り除いた」と記している。

 ドルトムント先制点にもその3人が絡んでいる。31分、オーバメヤンが後方からのフィードをヒールで香川にパス。ハーフウェイライン右に位置していた香川はそのボールを1タッチで右サイドのスペースに出すと、駆け上がったオーバメヤンがクロスを送り込む。そのクロスをペナルティーエリア内に走り込んだロイスが頭で決め、先制に成功した。

 後半にはバイエルンの圧力が徐々に増し、最終的には逆転されてしまったドルトムントだが、メディアはチーム全体に対し、高めな評価を与えている。GKロマン・ヴァイデンフェラーのプレーに1と最高点をつけた『ビルト』(チーム平均点2.92)は、香川、オーバメヤン、MFヘンリク・ムヒタリャン、スベン・ベンダーを2と評価した。(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)

 ロイス、DFマッツ・フンメルス、ルカシュ・ピシュチェク、ソクラティス・パパスタソプロス、MFケビン・グロスクロイツらは3と及第点となり、DFエリック・ドゥルム、MFセバスティアン・ケールは4だった。また、負傷交代を強いられたフンメルスの代わりに入ったDFネベン・スボティッチは2失点に関与したとされ、6と酷評されている。

 『キッカー』(チーム平均点3.1)でも、GKバイデンフェラーが1.5とチーム単独最高点の対象となった。香川、ベンダーが2と高く評価され、フンメルスが2.5と続いている。パパスタソプロス、ロイス、ケールは3、ピシュチェク、ムヒタリャン、オーバメヤンが3.5をつけられ、ドゥルムとスボティッチが5と最低タイに並んだ。

『ベストドイチェ・アルゲマイネ』(チーム平均点3.17)もやはりGKバイデンフェラーを1.5と絶賛。フンメルスには2、香川、ベンダー、オーバメヤンは2.5をつけている。香川のパフォーマンスに関して、次のような寸評が記された。

「前半、アロンソへのパスコースを封じ、その彼をほぼ完全に試合から取り除いた。攻撃では何度かひらめきを見せている。ロイスにヒールでフリーの状況をつくり(9分)、オーバメヤンとのワンツーで1-0の起点となった(31分)。(バイエルンDFジェローム・)ボアテングを1ターンでかわした場面はすごかったが、ペナルティーエリア前からのシュートは惜しくも外れてしまった(59分)」

 5連敗と泥沼から脱出できないままのドルトムントは、17位に低迷。4日に行われるチャンピオンズリーグ第4節、ガラタサライとのホームマッチを挟み、リーグでの次節では9日にボルシア・メンヒェングラッドバッハをホームに迎える。

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