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[選手権予選]V候補に食い下がった甲府商、橘田ゴールで会場沸かせる:山梨

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[11.1 全国高校選手権山梨県予選準決勝 山梨学院高 3-1 甲府商高 中銀スタ]

 甲府商高の向山武典監督は優勝候補筆頭の山梨学院高を苦しめた80分間について「もっと力の差はあったと思う。これだけできたのは良かった。良くやってくれました。楽しかった」と奮闘した選手たちを讃えていた。

 立ち上がりからハイプレスを繰り出してきた山梨学院に対し、甲府商は気持ちで引きことなく対抗。対戦相手の山梨学院・吉永一明監督も「上手く守られた部分があった」と振り返っていたが、守備的な戦いながらも厳しく行くべきところは前に出てチェックし、雨中で相手のミスを誘発してカウンター攻撃につなげた。またゴール前に入ってくるボールはDF伊藤脩斗(3年)ら5バックが身体を投げ出すような守り。そして守護神、中澤翔太(3年)の好守もあって“横綱”に食い下がった。

 落ち着き払ったボールコントロールが印象的な2年生MF伊藤祐やMF名取聖也(3年)ら個性ある選手たちの健闘も光ったチームは0-2の後半18分、敵陣でのインターセプトから名取が入れたグラウンダーのアーリークロスをFW橘田郁弥(3年)がスライディングシュートで決めて1点差。会場を歓声で揺らすようなゴールで勢いに乗った。終盤の失点によって1-3で敗れたが、戦力差のある中で、かつて全国選手権出場の経験もある古豪が健闘。向山監督は「最後まで集中してやってくれた。本当に良くやったと思います」と選手たちに感謝していた。

[写真]後半18分、甲府商は橘田(右)が追撃ゴール

(取材・文 吉田太郎)
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