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選手選考から結果重視にシフト…アジア杯前ラスト2戦へ「勝ちに行く」

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 日本代表のハビエル・アギーレ監督は5日、都内で記者会見を行い、14日のホンジュラス戦(豊田ス)、18日のオーストラリア戦(ヤンマー)に臨む日本代表メンバーを発表した。

 アギーレ監督は来年1月にオーストラリアで開催されるアジア杯前ラスト2試合に向けて、結果にこだわる考えを明らかにした。「この2試合は何かを試すわけではない。勝ちに行く」。指揮官は力強く言い切った。

 9月の2試合、10月の2試合ではアジア杯に向けた選手選考をメインテーマに掲げてきた。10月14日にシンガポールで行われたブラジル戦前日には「現在はアジア杯に向けて選手を選考している時期。選手を見つけることが最優先になる」と明言。実際、FW本田圭佑やDF長友佑都をベンチに置き、FW小林悠、MF森岡亮太、MF田口泰士の3人が国際Aマッチ初先発を果たすなど、先発11人中、7人が国内組という編成で臨んだ。

 ブラジル戦後、選手起用の意図について「選手たちのキャラクターを見るためだ。アジア杯に向け、重要な責任のある場に挑めるかどうかというところを見た」とあらためて説明した指揮官は「今日は私にとって重要な試合だった。こういった逆境の中で選手を見ることができた」と語っていた。

 そして今回、10月のメンバーからはFW柿谷曜一朗、FWハーフナー・マイク、MF細貝萌、MF田中順也、森岡、DF水本裕貴、DF長友佑都、DF西大伍、DF鈴木大輔、GK権田修一の10人が招集を見送られた。長友、権田は故障の影響とみられ、細貝に関しては「彼のことはこれまで直に見て、よく分かったということ」と例外的に言及したが、ブラジル戦に出場した森岡、田中、柿谷、鈴木も選外となった。

「チームのベースは私の頭の中にでき上がっている。しかし、それがこのリストそのままというわけではない」。今回、落選したからアジア杯メンバーからも漏れるということに直結するわけではないにしても、2度の合宿でメンバーの絞り込みが進んでいるのは確か。「アジア杯に向けたチームの80%、90%は決まっている」と明言した。

 一方で「私の中で1点、2点考えないといけないポジションがある」と、まだ数人は熟慮中のようだ。その意図を「特定のポジションのことではなく、複数のポジションをこなせる選手を探している」と説明したアギーレ監督。「アジア杯に向かっていく、そして優勝を目指して戦うチームのベースはできている。11月の2試合はしっかり勝利をおさめ、自信を持ってオーストラリアに行けるようにしたい」と、年内ラスト2試合の連勝を誓った。

(取材・文 西山紘平)

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