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[選手権予選]交代出場組の活躍続く習志野、米田が劇的V弾:千葉

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[11.2 全国高校選手権千葉県予選準々決勝 習志野高 1-0 東京学館高 東総運動場]
 
 習志野高は今夏の全国高校総体予選で優勝。流通経済大柏高との準決勝では交代出場のFW小林尚也が決勝点をマークしたが、砂金伸監督も「今シーズンは交代で出したヤツが結果を出してくれるんで頼もしく思うし、そういう意味でみんな乗るんですよね。交代の選手が鳴かず飛ばずで終わるとあれですけど。あとから出てきたヤツが活躍すると本人たちも乗るし、中にいるヤツらも『これで(流れを)変えられる』という相乗効果がある」と喜ぶように、今季は交代出場選手の活躍が目立っている。そして、この日も交代出場のMF米田悠斗(3年)が試合を決める決勝点をたたき出した。

 相手DF鵜飼亮多にマンマークされていた10番FW串間竜弥が、相手の運動量を削ったのと引き換えに足を攣らせて交代。ここで砂金監督は本来サイドハーフのレフティー、米田を「前で自由にした方がいい」とFWで投入する。この采配が見事に当たった。後半39分、SB見原一歩が左サイドを打開すると、その折り返しをFW藤池翼が左足シュート。このこぼれ球に反応した米田が倒れ込みながらも左足で決勝ゴールをねじ込んだ。米田は「嬉しかったです。(自分自身と同じく)途中で前に入っていた小林と『途中から入ったら全力でゴールを獲りに行こうな』と言っていた。交代で入って自分が点取るしかないと思っていて、決められて良かったです」と会心の表情を見せた。

 米田は夏の全国高校総体初戦で先発出場も、前半終わり際に右足首を負傷。その後離脱し、公式戦で出場したのは県リーグの東京学館戦のわずかな時間だけだという。今大会初戦も出場機会がなかった。ただ「練習からしっかりやっていかないと試合でできないので、自主練でも自分を追い込んできた。(この日も出場の可能性は少なかったが)出たら絶対に決めてやるという気持ちでアップしていた」。その強い思いが決勝点をもたらした。チームを勝利に導いたと同時に活性化させた米田は「もっともっと準決勝でもアピールして、決勝で先発で出れるようにしていきたい」。活躍しても満足しない姿勢が習志野をまた強くする。

(取材・文 吉田太郎)
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