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[選手権予選]プロ注目の188cmSB敗退、桐生一DF乾「誰が見ても凄いと言われる選手に」:群馬

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[11.3 全国高校選手権群馬県予選準決勝 前橋育英高 4-1 桐生一高 前橋総合]

 桐生一高の注目DF乾貴哉(3年)は全国に届かなかった。188cmの長身を持つ大型SBは昨年、前橋育英高との県予選決勝で決勝ヘッド。チームを全国舞台に導いていたが、この日の敗戦に「もう一回出て優勝したかったですけど、難しかったですね」と唇を噛んだ。

 この日は3トップの中央で先発。前線で攻撃のポイントとなり、10分には相手のクリアボールを足に引っ掛けると一気に左サイドを切れ込んでPAへラストパスを通した。そして15分頃からは、本来の左SBに戻ってサイドで奮闘。ほぼぶっつけ本番だったFW起用も経験したが、FW、SBでまずまずのプレーを見せ、チームの良さも引き出していた。ただ、立ち上がりからの打ち合いでチームは先制することができず。関東大会予選は準決勝、総体予選は準々決勝で敗れていた桐生一は、目指してきた選手権連覇を果たすこともできなかった。「夏、みんなで必死になって練習してきたんですけど。セカンドボールの強さとか、決めるべきところで決めるところとか、ちょっとしたところが相手の方が上だった」と悔しがった。

 188cmの高さと豪快なオーバーラップが魅力の高校屈指のSBは、Jクラブも食指を伸ばしているという逸材だ。「どこ行っても、誰が見ても凄いと言われる選手になりたいと思います。(見てもらいたい部分は)縦へのオーバーラップ、運動量、そして高さですね」とさらなる成長を誓う。「3年最後だったので絶対に行きたかったですね」という選手権全国大会出場の夢は叶わなかったが、まだ高校でのサッカー生活は続く。新たな目標は12月のプリンスリーグ関東参入戦を勝ち抜いて、後輩たちにプリンスリーグへの切符をプレゼントすること。田野豪一監督は「プリンスの参入戦があるのでそこに切り替えさせて、そこでいい思いして。(初戦で戦う)ヴァンフォーレ(甲府U-18)さんは強いですけどチャンスはあるから切り替えさせて。そこのところはやらせてあげたいと思います」と語り、乾は「ここから切り替えて、後輩のためにもプリンス昇格したいですね」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)
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