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[選手権予選]前橋商は「良くなった」左も武器に前橋育英との決勝へ:群馬

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[11.3 全国高校選手権群馬県予選準決勝 伊勢崎商高 1-1(PK5-6)前橋商高 前橋総合]

 前橋商高はこの日、左サイドからの攻撃が中心となった。これまではMF山崎稔輝を軸とした右サイドからの攻撃が中心だったが、笠原恵太監督も「(相手が)知らないと右からの方が多い。でも(相手は)そこをケアしてくる。(その間)逆に左がダメだったのが良くなった」と喜ぶように、左サイドからの攻撃が強化されてきている。

「スピードはないけれどポジショニングがいい」(笠原監督)という左SB山田浩貴(3年)と主将のMF澤口和哉(3年)がキープ力と左サイドからのクロスボールでチャンスメーク。FW陣もこの日は上手く左サイドのスペースでボールを収めて攻撃に繋げていた。澤口は「夏よりもチーム力が上がっているし、夏よりもチームは格段と良くなっている。(これまでの)蹴るだけのサッカーではなくて、パスでつなぐことを取り入れて、それぞれを活かしながらだんだん良い判断の攻撃ができるようになっている」と手ごたえを口にする。夏のポゼッション導入によってチームは攻撃のバリエーションが増加。その影響もあって「左」からも質の高い攻撃ができるようになった。

 この日同点ゴールをアシストした澤口は決勝へ向けて「キャプテンなので、みんなを前向きにしてみんなにやる気を出させること。プレー面ではセットプレーとかのキッカーなので、いいボールを配球することと守備も。そして攻撃でも点が取れれば。自分が引っ張っていかないといけない」。総体予選で前橋育英と対戦した際は、カウンターから右サイドを活用した攻撃で対抗した前橋商だが、今回は「左」も武器に強敵に挑む。

[写真]前橋商の左MF澤口は同点ゴールをアシスト

(取材・文 吉田太郎)
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