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ドルトムントがオウンゴールの1点で8戦ぶり勝利…降格圏脱出

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[11.9 ブンデスリーガ第11節 ドルトムント1-0ボルシアMG]

 ブンデスリーガは9日、第11節3日目を行い、MF香川真司とMF丸岡満の所属するドルトムントはホームでボルシアMGと対戦し、1-0で競り勝った。連敗を5で止める8試合ぶりの勝利。引き分け以下なら7年ぶりの最下位転落となる崖っ縁の状況で今季3勝目を挙げ、降格圏を脱出した。香川はトップ下で先発し、後半28分までプレー。丸岡はベンチ外だった。

 欧州CLでは4連勝でグループリーグ突破を決めながら、リーグ戦は5連敗中のドルトムント。試合前の時点で暫定最下位に後退するなど、屈辱的な最下位転落を免れるためにもホームで是が非でも勝利を挙げたい一戦は、今季無敗のボルシアMGに対して序盤から一方的に攻め込む展開となった。

 前半2分、香川がワンタッチで落とし、MFスベン・ベンダーのスルーパスに抜け出したMFマルコ・ロイスが左足で狙うが、ゴール右へ。同9分には高い位置で相手の横パスをインターセプトしたMFヘンリク・ムヒタリアンの右クロスにロイスが合わせたが、シュートはGKの手をかすめて右ポストを直撃した。

 立ち上がりから再三の決定機をつくるドルトムント。前半37分にはベンダーのスルーパスからムヒタリアンが右足を振り抜くが、クロスバーの上へ。同45分、FWピエール・エメリク・オーバメヤンの直接FKもGKヤン・ゾマーの好セーブに阻まれた。

 前半、ボルシアMGに許したシュートはゼロ。完全に試合の主導権を握り、何度となくチャンスをつくりながら最後の決定力を欠いた。攻めに攻めながら1点が遠いドルトムント。嫌な雰囲気も漂う中、スコアレスで後半に折り返したが、意外な形で先制点が生まれた。

 後半13分、最終ラインでボールを回していたボルシアMGはMFクリストフ・クラマーが浮き球のパスでGKに戻そうとしたボールが、前に出ていたGKの頭上を越え、そのままゴールネットを揺らすまさかのオウンゴール。どうしても1点を奪えずにいたドルトムントにとっては、これ以上ないラッキーな先制点となった。

 ボルシアMGは後半19分、FWマックス・クルーゼからパスを受けたMFパトリック・ヘルマンが右足ミドルを狙い、ようやくこの試合のファーストシュート。しかし、軸足を滑らしてしまい、シュートは大きく枠を外れた。

 香川は後半28分に交代したが、その後もオウンゴールによる1点を守り抜き、1-0で勝利。9月13日のフライブルク戦(3-1)以来、約2か月ぶりとなる勝利で順位も15位に浮上し、降格圏を脱出した。最下位転落を免れたドルトムント。ボルシアMGに今季初黒星を付ける勝利を巻き返しへのきっかけとしたい。


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