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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.16]香川西高MF吉良朋紀(2年)

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」 
[11.8 全国高校選手権香川県予選決勝 高松北高 0-1 香川西高 丸亀競技場]

「今日の吉良は良かったし、本当に効いていた。暑い時は走れなかったけど、涼しくなって走れるようにもなった(笑)」。普段、あまり選手を褒めることのない香川西高・大浦恭敬監督が思わず饒舌になった。それ程、この日見せたMF吉良朋紀(2年)の活躍は秀でていた。

 本来はダブルボランチの一角を担うが、この日は相方の福島崇斗に攻撃の役割を任せ、吉良は守備に重きを置いたダイヤモンド気味の中盤を構成した。狙いは守備固めから、カウンターを狙う高松北のロングボール対策。「僕は守備的な選手なので、セカンドボールでの出足を意識していた」との言葉通り、的確なポジショニングと抱負な運動量を活かして中盤の底でピンチの芽を摘み続けた。後半に入ってからはボール奪取から攻守を素早く切り替え、ミドルシュートを放つなど攻撃でも貢献。同級生のGK樫根成生人が「オフ・ザ・ピッチではうるさいけど、ゲームに入ったらとても頼れる選手。球際も強く、ボールをしっかり奪ってくれるので後ろの選手からしたら頼もしい」と信頼を口にする程のプレーで、161cmと小柄な彼が大きく見える程だった。

 昨季は1年生ながら出場機会を掴んでいたが、今季は自身の調子が上がらず思うように出場機会を掴めずにいた。それは、「選手たちは繋ぐサッカー、自由なサッカーをやりたいと言うけど、一般社会でも日本国憲法の範囲で自由にやるのが自由であって、それを逸脱することは自由ではない。自由にやっても良いけど、香川西のサッカーには約束事があって、その中での自由を守らなければならない。それが出来ないと『逮捕されはしないけど、レギュラーになれないよ』と話す」という大浦監督が常日頃、口にする香川西のサッカーを徹底できなかったことが要因のひとつとして挙げられる。今予選も準々決勝までは出番無し。だが、チームの肝となる「走り勝つ、競り勝つ、セカンドボールを拾い勝つ、攻守の切り替え」の4原則を意識したことが、練習試合でのアピールに繋がり、準決勝、決勝での出場機会に繋がった。

 全国での目標は「ベスト4を目指したい。綺麗なサッカーなど色気を出さずに目指すサッカーを徹底できれば、僕たちは強いと思う」と自信と見せる。決して派手な選手ではないが、躍進のために彼の存在は欠かせない。

(取材・文 森田将義)
 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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