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W杯以来の代表復帰も…内田は報道に不快感「本心ではない」

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 日本代表合宿が10日、愛知県内でスタートし、ブラジルW杯以来の代表復帰となったDF内田篤人(シャルケ)も直前のリーグ戦で負傷した左手にテーピングを巻いて練習に参加した。

 W杯グループリーグ最終戦となったコロンビア戦後、日本代表からの引退について「そのことに関しては、ちょっと前から考えていた」と言及。「代表も大事だし、代表をリスペクトしている分、100%でいられない自分はどうなのかなと」と、故障を抱えながらクラブと代表を両立させていけるかどうか、悩める心境も打ち明けていた。

 この日の練習後、報道陣の取材に応じた内田は「W杯が終わってから代表に関してしゃべっていなかったのに、最近の新聞とかで、俺が最近しゃべったように書いてあって、怖いなあと思った。(記事を)読む人が読んで、俺にメールをくれたりしたけど、本心ではないので」と、自身の代表復帰をめぐって過熱する報道に不快感を示した。

「自分がしゃべらなくても、記事になるし。というのを今日は言いたくて。W杯が終わってから代表のことは一言もしゃべってないけど、勝手に話が復帰する、しないで進んで、自分の意図しないところで大きくなって怖いなと思った」

 ハビエル・アギーレ監督就任後、これまでの代表招集時は右膝の故障からクラブで復帰していないタイミングだったため、自動的に招集を見送られてきた。今回はアギーレ監督の「是非、内田を呼びたい」という強い要望もあり、アギーレジャパン初選出となったが、W杯前から故障を抱える右膝は完治しないまま、シャルケではリーグ戦、欧州CLと続く過密日程を戦っている。

 今回は左手甲の負傷もあり、状態は満身創痍。14日のホンジュラス戦(豊田ス)に向けても「ドクターと話しながら」と慎重な姿勢を見せている。クラブは公式Twitterでシャルケと代表チームのドクターで今後も話し合い、「代表戦に出場するか離脱するかを決定します」としている。

(取材・文 西山紘平)

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