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[MOM1212]海星MF寺井夢也(3年)_堅守・海星に欠かせない潰し役

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.9 全国高校選手権長崎県予選準決勝 鎮西学院高 0-1 海星高 百花台公園サッカー場]

 派手さはない。ただ、堅守を掲げる海星高にとってはなくてはならない存在だ。この日、MF寺井夢也主将(3年)は中盤の底の位置で潰し役を全う。穏やかな口調でチームへの感謝と攻撃においても、守備においても「声を出す」ことを何より強調する寺井だが、一方で「フィジカルは負ける気しない」。その身体の強さを活かした球際での厳しいチェックで相手ボールを強奪すると、そのまま馬力の強さを感じさせる持ち出しで攻撃をスピードアップ。攻守に置いて存在感を放った。

「自分の役割は潰すこと。きょうも守備からという意識をしていました。DF陣も声出しながら体を張って守ってくれる。自分は全員を動かすことを考えて、隙を見せないようにしている」と寺井。濱口徳彦監督は「ディフェンスラインに吸収されたり、ボールに寄り過ぎるところがある」と課題を指摘するが、この日の守りについては合格点を与えていた。

「負ける気しない」フィジカルは走り込みで鍛え上げてきたものだ。中学時代から「足りないと思った。走り込んで足腰から鍛えようと思った」とチーム練習を終えて帰宅してからも10㎞の走り込みなどに取り組んできたという。体力面はまだまだ伸ばさなければならないと感じているが、それでも際どいボールの奪い合いを粘り腰で制すなど、自身の持ち味をピッチ上で十分に発揮。黙々とセカンドボールを拾うなど堅守・海星の支えとなっている。

 選手権の全国大会まであと1勝。「身体が強いし、隙あれば攻撃に顔を出すところがいい」というブラジル代表MFパウリーニョが憧れと言うMFは「去年とか、一昨年とか、先輩たちが悔しい思いしている。先輩たちの悔しい思いを晴らしたい」と決勝でも声とコンタクトの強さを発揮して海星を長崎制覇へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
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