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代表合流の香川、新境地開拓に意欲「時間をかけてでも順応したい」

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 日本代表MF香川真司(ドルトムント)が11日、合宿2日目の練習から合流した。アギーレジャパン初出場となった10月10日のジャマイカ戦(1-0)で脳震盪を起こし、チームを途中離脱。あらためての再合流に「すごく新鮮だし、刺激を受けている」と晴れやかな表情を見せた。

「常に代表は思い入れのあるところ。特別な場所であることは変わらない。クラブとは違うし、しっかりクラブから切り替えて臨みたい」。所属するドルトムントは週末のリーグ戦で連敗を5でストップ。8試合ぶりの勝利を挙げ、気持ちよく代表に合流した。

 メキシコ企業が主催するサッカー殿堂に選出されたハビエル・アギーレ監督は前日9日の練習前に行われたミーティング後、チームを一時離脱。今合宿でまだ指揮官と顔を合わせていない香川だが、「監督がいないことはちょっとコメントしづらいけど、この2試合は大事。この2試合の位置付けを持ってキャンプに臨みたい」と意欲的に語った。

 この2試合の位置付けとは、当然、来年1月のアジア杯前最後の代表戦ということ。「アジア杯も視野に入った試合。まだ自分たちのスタイルを構築している最中だけど、手応えをつかめる試合にしたい。ホンジュラスもオーストラリアもW杯に出ているチーム。W杯に出ている国にどこまでできるか」と力を込めた。

 4-3-3を基本布陣とするアギーレジャパンではインサイドハーフという新たなポジションを任されている。この日のミニゲームでは、ブラジルW杯以来の代表復帰となったMF遠藤保仁、MF今野泰幸と中盤を構成。「お互いの良さは分かり合えている」と連係に不安はないが、香川自身、アギーレジャパンではジャマイカ戦の1試合にしか出場していない。

「まだ1試合しかやっていない。練習や試合から、どういう動きが求められているのか集中して取り組みたい。トップ下とは違うし、やり続けて感じないと、すぐに答えは出ない。時間をかけてでも順応したい」と、貪欲に新境地にトライしていくつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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