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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.18]米子北高MF勝田玲央(3年)

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」 
[11.8 全国高校選手権鳥取県予選決勝 米子北高 2-0 米子東高 とりぎんバードスタジアム]

 県史上初の5年連続出場を懸け、米子東高と対戦した予選決勝。0-0で迎えた後半2分、米子北高の最大の武器であるカウンターが発動した。自陣でのクリアから一気に相手ゴール前までボールを運び、いったん防がれた後のこぼれ球も拾ってつなぐと、PA内へスルーパス。二重三重の波状攻撃から、待望の先制点が生まれた。

 カウンターの起点となったクリアと、スルーパス。自陣と相手ゴール前、長い距離を走り切ってふたつの局面に絡んだのが、米子北のドイスボランチの一角、MF勝田玲央(3年)だった。「勝田が前線に絡んでいけばチャンスになる」という城市徳之監督の言葉通り、3列目からのダイナミズムあふれるプレーが、2-0の勝利への流れを作った。

 入学当初のポジションは2列目のアタッカーだったが、「足先だけでプレーする選手だった」と城市監督は振り返る。本人も「あまり動かず、ボールが来たときだけ働く選手だった」と認めるように、球際の強さ、オフ・ザ・ボールの動きなどが十分でなく、出場機会をつかめなかった。しかし、ボランチに移って競り合いの強さの重要性を学び、守備の連続性が高まったことで、現在では城市監督が「パスがさばけるし、ハードワークができるようになった」と評するまでに成長を遂げた。

 今では「球際で強くいくのは当たり前」と語る。「攻撃では、ロングボールが入った後、いかにセカンドボールを拾ってサイドやFWに展開できるか。守備では、自分がファーストディフェンダーになることで、CBが的を絞りやすくなるように意識している」という献身的なプレーは、米子北の中盤に不可欠なものだ。

 米子北は過去の選手権全国大会で2回戦進出が最高と、思うような結果を残せていない。「目の前の試合をしっかり戦って、ひとつでも上に行きたい」と意気込む勝田にとっての最後の選手権は、3年間で培ったハードワークを存分に発揮し、チームを勝利に導くための挑戦の舞台となる。
 
(取材・文 石倉利英)
 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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