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[選手権予選]「全国優勝しか考えていない」立正大淞南が島根3連覇!

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[11.16 全国高校選手権島根県予選決勝 立正大淞南高 1-0 大社高 島根県立サッカー場]

 第93回全国高校サッカー選手権島根県予選決勝が16日に行われ、立正大淞南高が1-0で大社高に勝ち、3年連続14回目の全国大会出場を決めた。

 試合は戦前の予想通り、立ち上がりから立正大淞南が大社を押し込む展開となった。攻撃から守備への切り替えの早さで圧倒してボールを支配し、中島隆司(3年)、中浜諄(3年)の2トップを軸にゴールに迫る。5分、ゴール前の混戦からの中浜のシュートは上に外れ、10分に平山翔(3年)のスルーパスから中島が狙ったシュートも左ポストに当たるなど、なかなか先制点が奪えなかったが、チャンスの数では大きく上回った。

 大社は、開始からしばらくは小田周平(3年)、前半途中からは桑垣誓広(2年)が1トップに入って反撃を狙う。しかし、桑垣のドリブル突破などでチャンスになりかけた場面もあったが、足を出さずに粘り強くついていく立正大淞南の選手たちの前に、最後は行く手を阻まれ、決定機を作ることができない。

 0-0で迎えた後半も、立正大淞南が押し込む展開は変わらなかったが、得点には至らず。一方の大社はボール奪取後のパスが徐々につながるようになり、サイドからのドリブル突破などでチャンスを作る。大社の佐々井秀臣監督は「後半、立正大淞南も少し(ペースが)落ちてきた。あそこで先制できれば…」と振り返ったが、ミドルシュートがわずかに外れたり、立正大淞南の的確なタックルに防がれるなど、こちらも均衡を破ることができない。

 ついにスコアが動いたのは、試合も終盤に差しかかった後半28分だった。左CKを得た立正大淞南は、DF中村健人(3年)が短く蹴り、受けた石丸正太郎(3年)がセンタリング。これに、飛び込んだ井上直輝(2年)が大社DFの前に入り込み、ヘッドで合わせてネットを揺らす。井上は直前の後半27分に交代出場したばかりで、いきなりの大仕事だった。

 その後は、追加点を狙うだけでなく、少しずつ時間も使いながら勝利を目指す立正大淞南に対し、大社も懸命の反撃を見せるが、立正大淞南の守備網は最後まで高い集中力を保ち、1-0で勝利を収めた。

 試合後、立正大淞南の南健司監督は「最終ラインの集中力など、いろいろな面で、今日の内容は最高だった」と振り返った。県内最大のライバルとの対戦で、スコアこそ1-0だったが、競り合いの激しさやプレーの連続性、最後まで衰えなかった個々の運動量などで大きく上回り、終わってみれば順当な勝利を手にした。

 選手権での目標を、南監督は「全国優勝しか考えていない」と言い切る。「すべての面においてワンランク、アップさせること。残り1か月半、しっかり準備して頑張りたい」と続け、早くも日本一への道のりに目を向けていた。

[写真]優勝を喜ぶ立正大淞南イレブン

(取材・文 石倉利英)
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