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[MOM1221]國學院久我山FW飯原健斗(3年)_「借りを返したい」

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.15 全国高校選手権東京都Bブロック予選決勝 國學院久我山高 2-0 実践学園高 味の素フィールド西が丘]

 これまでのチームカラーとは少し変化した観のある國學院久我山高。堅守のチームとなった中、「美しく勝つ」攻撃のDNAを受け継いでいるといえるのがFW飯原健斗(3年)。
「前チームほどの攻撃力はありません。ただDFは信頼できるので、あとは自分たち攻撃陣がいかにDF陣にラクをさせられるか、だと思います」

 決勝では1-0とリードした後、実践学園の攻勢にさらされた。流れとしては、國學院久我山にゴールの気配を感じるのは難しい。しかし、後半4分にはオフサイドになったもののゴールシーンがあったりと、流れとは関係なく得点できる力が備わっている。攻撃陣の「個」の力だ。その力を実証したのが後半17分。MF{{内桶峻(2年)から右サイドでボールを受けた飯原が切り返しから左足のミドルシュート。ボールは美しい軌道でファーサイドのゴールネットに吸い込まれた。

「その前の1本目のシュートが外れていたのですが、感じはつかんでいました。なので、2本目のシュートは抑えて打ったらいいコースにいきました。チームが押し込まれていることはたしかで、だからこそゴールを狙っていました」。味方にとって大きな救いとなる、そして相手にとっては大きなダメージとなるゴール。まさに“美しく”勝利をたぐりよせた。

「前チームでもトップで出場していたので、いい部分をピッチで肌感覚で感じとっていました。まだ当時のイメージも残っています」。優勝候補といわれて臨んだ前回大会。開幕戦で熊本国府にロスタイムに決勝点を叩き込まれた試合にも出場していた。あの悪夢をこの1年間、忘れたことはない。「あの敗戦の瞬間は言葉も出ず……。その後も何かあるたびに最後のゴールを決められたシーンを思い出すんです。つらかった。一方で、自分に何度も言い聞かせてきたことでもあります。もう一度開幕戦でやりたい。そして借りを返したいです」

「やっていくうちに自然と得意なプレーになった」という切れ味鋭い切り返しは全国クラス。堅守に支えられ、堅守を支える。新たな個の役割を背負い、全国の舞台に置き忘れられた先輩たちの“思い”を拾いに行く。

(取材・文/伊藤亮)
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