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日本vsオーストラリア 試合前日のアギーレ監督会見要旨

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 日本代表は17日、試合会場のヤンマースタジアム長居で公式練習を行い、18日のオーストラリア戦に向けて最終調整した。

以下、練習後のアギーレ監督会見要旨

ハビエル・アギーレ監督
「今週は落ち着いた練習ができた1週間だった。選手たちには気持ちがあるし、意欲的に取り組んでくれた。選手たちは良い練習をしてくれている。唯一、悪いニュースがあるとすれば、内田に膝の問題があるので、ゲームに出られない。彼は休みます。

 すでに日本で数日間、練習していて、こないだの国際Aマッチデーで試合をしていない相手と当たることになる。(オーストラリアは)アジア杯の優勝候補のチームであり、我々の力を試すのにいい相手だと思う。いいゲームをして、結果を残すということを続けることができればと思う」

―招集してまだ起用していない選手もいるが、彼らを明日の試合で試す考えはあるか?
「試合を勝ちに行こうと思っている。今回はテストではない。全員が高いレベルでやってくれているが、その中でベストの11人だと思う選手を使う。目的は勝つこと。相手に敬意を払いながら勝ちに行きたい」

―戦術練習もかなりやったようだが、手応えは? アジアのチームと初めて対戦するが?
「アジア杯が近づいているので、選手を試す、あるいはシステムを試す時間はどんどんなくなってきている。相手ボールのときの形を確認するトレーニングをかなり行っている。オーストラリアはアジア杯でもW杯予選でもライバルになるチーム。明日の試合は勝ちたいと思う」

―長谷部はホンジュラス戦で良い働きをしていたと思うが、彼は欠かせない選手か?
「長谷部はいい仕事をしてくれた。ウルグアイ戦では森重がその役割を担い、素晴らしい仕事をしてくれた。田口は若い選手で、そのポジションをこなせる特徴を持っている。今野もそのポジションのことを考えて、今回呼んだ。今野、長谷部、田口は3人ともそのポジションでできるので、森重をあえてそこで使う場面は減ってくると思う」

―岡崎はアギーレ監督になって代表ではノーゴールだが、彼にセンターフォワードとして期待していることは?
「岡崎はチームにとって素晴らしい選手だ。彼にとって最も良いと思えるセンターフォワードとして起用している。彼が得点を決めるかどうかというところは、彼がしっかり戦って、味方のスペースをつくる仕事をしているうちは気にしない。彼は絶対にガードを下げない。明日、そのがんばりの褒美がもらえればいいと思う」

―明日の試合で選手に何を一番求めるか?
「メッセージはすでに伝えている。サッカーをしっかりとプレーできることは前回(ホンジュラス戦)、彼らがピッチで証明した。ボールを持っているとき、持っていないときの努力を続けることだと思う。試合の結果には勝利、敗戦、そして引き分けがある。しかし、しっかり戦って、ボールを持ったときにいいプレーをすれば勝利に近づくことができる。今日はホンジュラス戦をまとめた映像を選手たちに見せたが、素晴らしいプレーの連続の30分間だった。明日はこれをもう一度見たい、やってほしいということを話した。どこまでできるかは彼ら次第だが、彼らはブレーキをかけないと思う。相手に関係なく、同じように勝ちに行くはずだ」

―アジア杯でも対戦する可能性のあるオーストラリアに対して手の内を隠すという考えは?
「特にない。手の内を隠すことはせず、今までどおりプレーする。それだけだ。ボールを持っていないときは4-3-3、ボールを持ったときは3-4-3に変わる。セットプレーでも特に隠すことはないし、選手も相手のことをよく知っていると思う。隠すより、見せたいと思っている。日本が良い方向に進んでいる姿を見せたい。日本が成長している、進化しているところを見せたい。いいゲームになることを期待している」

―明日が終わればアジア杯のメンバーは100%決まるのか?
「明日、ベッドに入るとき、23人中、22人がすでに決まったという気持ちでいたいと思う。ただ、最後まで2、3人はクエスチョンマークの付く選手がいるだろう。明日の試合が終わったとき、それを1人か2人の枠におさめたいと思っている」

―フィジカルの強い相手に対し、日本はどういう部分を出すべきか?
「(オーストラリアの)W杯後の4試合も見たが、フィジカル的に強いチームだ。2、3日前に試合をしていないから、体も休ませている状態だ。この試合に対して非常に真剣に取り組み、数日間、日本でトレーニングもしている。しかし、我々にはサポーターの前でいいサッカーを見せる責任がある。それはボールをしっかり転がして、動いて、つなぐこと。ハイボールで空中戦に持ち込んだら相手に有利かもしれない。我々の計画しているとおりに試合が運べればと思う」

―1月のブリスベンは猛暑だが、日本の冬から行くことに関して暑さ対策は?
「私が日本に到着したのは8月11日だった。記者会見があり、そのテーマに触れた。それから98日も経ったので、しっかり対策はできている。もちろん楽ではない。簡単なことではないが、たくさんのプロフェッショナルが選手の周りにいるので、最高の状態でゲームに臨めるようにしたい。ドクター、栄養士、フィジカルコーチ、トレーナーなどが、選手が良い状態で行けるように準備を進めている」

(取材・文 西山紘平)

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